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Channel: 【ブログ引っ越しました】アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America
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メトロショウ Metro show 2014 その3 展示作品

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ニューヨークという土地柄、アートフェアには著名人がよく顔を出します。欧米ではいわゆる「社会的に地位・認知度の高い」とされる人程、社会貢献度合い・芸術文化への造詣の深さが求められる為、本業以外のこういった活動こそ盛んに行うのです。(純粋にアートが好きだという人は勿論沢山いる。)

冒頭から貼り付けた画像は、CNNテレビのアンカーでジャーナリストのアンダーソン・クーパー(Cooper Anderson)さん。会期中にプライヴェートで来場しているのを見かけました。社交・営業活動に余年のないギャラリストやディーラーの目がこっそりと鋭く光っていたのも言うまでもなく。

アートフェアは決してこのような人たちのためだけのものではありませんが、そういう人たちがあって支えられている世界なのは間違いがありません。

「支える」といえば、アメリカン・フォーク・アートミュージアムのブースもありました。

参照:アメリカン・フォーク・アートミュージアム
ビル・トレイラー展 http://ameblo.jp/altru-art/entry-11619627903.html
さよならフォーク・アート・ミュージアム http://ameblo.jp/altru-art/entry-11517293004.html




わけあってMOMAの隣にあったビルディングからは撤退した美術館ですが、根強いファンもドナーもいるため、活動は続いています。メンバーになって寄付もしますと色々な特典がついてくるので、興味のある人にはお勧めです。



膨大なコレクションからの作品展示だけではなく、キュレーターの育成や音楽イベント等も活発に行われています。ニューヨークにきたら足を運びたい場所のひとつです。



会場内で一際オーラの漂っていたこのブースは、リコ・マレスカギャラリー(Ricco/Maresca Gallery)。アウトサイダー・アートやアール・ブリュットでは古くからあるギャラリーとして有名です。といってもそういったジャンルの垣根には捕われず、現代アートから、どこから見つけてくるのだろう?というようなアーティストまで広く紹介しています。



この方はギャラリーの共同オーナーであるフランク・マレスカさん。只者ではない雰囲気が漂っています。実際アートビジネスに生きている方々(アートを蒐集する”クライアント”も含め)は、アーティスト以上にアーティストな人(少し不思議な人)が多いように思います・・・。いい意味で。




今やアウトサイダー・アートフェアに展示される常連アーティストのヒロユキ・ドイ(Hiroyuki Doi)さん。




売約~!


この日フェアが終わった後、リコ・マレスカギャラリーのオープニングパーティに行きました。国内外から来場者がくるアートフェアの時期には、ギャラリーも渾身の展示会を開催して誘致をはかります。



やって来ました。チェルシーエリア。



何の展示かしら、と思って・・・



近づいてみたら・・・・




あ・・・・



ピンでした。古い時代のおじさんやおばさんの写真付きIDピンです。


動画でどうぞ。






このピンが何アートなのかっていうと、ちょっと私にはわかりません。シカゴにあるイントゥーイット(intuit)というミュージアムで5月から始まる新しい展覧会「ロスト&ファウンド」。被写体が一体誰だかわからないナゾの古い写真・・・、とのことなのですが、これもアウトサイダー・アートと呼ぶ英記事があったりして。私には、ちょっと・・・それがナゾ。


ニューヨーク市による「アート×ボランティア」の社会貢献コラボ 

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©NYCDOT

アメリカでは学業の中でボランティアが義務化されているなど、幼い頃から社会貢献精神を養うプログラムがあります。私もボランティア登録をしていて、時間がある時にはたまに参加しています。大体そういうところで出会う人は気持ちのよい方々が多かったり、思わぬような人にも出会ったりして、「参加してよかったなあ」としっかりと自分の糧にもなるアクティビティ!





中でもやはり私が気になるのが「アート+社会貢献」の分野。今回はニューヨーク市が運営するボランティア団体ニューヨークケアーズ(New York Cares):写真上 と、市の道路交通局によって運営されるニューヨークシティドットアート(New York City DOT ART)  :写真下  によって実現した「アートで社会貢献の現場」をお伝え。




ニューヨークドットアートでは使用するアート作品を公募することによって、活躍の場を求めるアーティストにも大きく貢献しています。一体なんだろう?と思う画像が沢山。今回その中からご紹介するのは、道路脇の壁をアートで埋め尽くす企画です。





これはニュース12というブロンクス(ニューヨーク市の区のひとつ)の地域ニュースで取り上げられた様子。このように市に貢献する活動は地域のニュースに取り上げられやすいため、メディア露出の機会が増えます。新進アーティストにとって、作品が採用されること以上に大きな収穫をもたらすのが、こういった記事の積み重ね。これが「作家」としてのプルーフになっていくわけです。

街は美しくなり市民が喜び、市の活動が地域に認知を深め、新進アーティストの成長の糧となり、スポンサー企業も市民から好印象!これはいいこと尽くし。



©NYCDOT

ブロンクスのすこし暗い雰囲気の町並みが・・・・



©NYCDOT

なんと明るく大変身!


©NYCDOT

さてこの活動、採用されるためには実は激しいコンペティションがあります。なんと今回ニューヨークシティードットアートから選ばれたのが、NY在住日本人アーティスト藤野真由子(Mayuko Fujino) さん。しかも、彼女は来月ニューヨークで開催される「アウトサイダー・アートフェア」に初出展する日本のギャラリーMegumi Ogita所属。アウトサイダー・アーティスト・・・とはいいませんが、独学で切り絵を学んでアレンジした作風で、アメリカ国内外各地にコレクターが存在する注目株アーティストです。


©Mayuko Fujino

藤野さんの作品。グループ展開催中。



©Mayuko Fujino

繊細な技術とセンスが美しい。見ていて幸せになります。



道路脇の壁が塗られていく工程がNYドットアートのフリッカーで見られて面白いので、ここで写真をご紹介。お天気の良い日に自分も何かしてみたい気持ちになりますね。


先ほどの、道路色の道路壁



おじちゃん(お、おばちゃん?)たちがせっせと下色を塗ります



特大ステンシル登場



藤野さんの指示で作業を進めるニューヨーカーたち



ぬる、ぬる、ぬる・・・・・



ああ剥がしたい、 剥がしたい・・・



べりっと剥がして、完成!!



散歩する親子連れも笑顔






こういった活動には、企業の協力が欠かせません。テレビで取り上げられることは勿論、今や多様化するSNSの拡散力で、多くの人に印象を与えることができますよね~。今回でHSBC(銀行です)は私にはもう好印象。すごい単純ですが、そういうものなんですよね。



自閉症の息子を撮った写真集「エコリリア Echolilia」が届いた

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以前このブログでもご紹介(ご参考:自閉症の息子を撮った写真集「エコリリア」したのですが、とうとうオーダーしていたエコリリアが届きました!うひょーこれは嬉しい。この作品はティモシー・アーキバルド(Timothy Archibald) さんが、自分の自閉症の息子であるエリージャ君の写真を撮影して自費出版し、大きくアメリカのメディアでも取り上げられたものです。

わくわくしながらてページを開いてみると・・・・





なんと、ティモシーさんとエリージャくんのサイン付き!上のはエリーくんのもの。カワイイ・・・。
そもそもこの写真集をオーダーをした時から小さな感動は始まっていました。オーダーのメール返信をティモシーさんから頂いたのですが、これが超いい人。


 ”今でも1冊のオーダーがあると、僕とエリーは飛んで喜んでいます。(この写真集は2010年発売)
 今朝君の写真集を包んで、郵便局に持っていったよ!
 僕とエリーだけで郵便局に持って行って配送するので、時間がいつもかかってしまうんだけどね・・。
 この写真を理解してくれて、本当にありがとう”


こっちはもう、心ゆるゆるです。







しかし作品を見るからにはこちらも本気。いろいろな思いはあれど、淡々とページをめくっていきます。






Sometimes I wonder.
時々なんでだろう、と思う





エリーくんが普通のこどもより何度多く怪我をしたことだろうか






この写真・・。もうパンクな匂いすらしてくる





この写真を初めて見た時、どきっとしたな





なんか、天使みたい







ちょうどいい、言葉がない




ところで、以前この写真集の紹介をこのブログ記事を公開したところ、沢山のお問い合わせを頂いたきました。どうしてこんなに反応があるのかな?と考えていたのですが、作品の良さが一番、後は「自閉症やアスペルガー症候群」の患者の増加にあるのではないかな、と思いました。

2014年現在アメリカでは毎年約400万人の子供が生まれていますが、88人に1人の子供が自閉症もしくはアスペルガー症候群の診断を受けているそう。また2年前までは「68人」の子供につき1人だったので、その増加傾向がニュースにもなりました(CNN Health, 2014年3月28日記事による)個人的に「統計」の数字はあまり信じませんが、それでもびっくり。

オノ・ヨーコさんもアンバサダーを務める、自閉症・アスペルガー症候群の方の為の支援団体「オーティズム・スピークス(Autism Speaks)」がありますが、あれだけ大きな団体であり続けられる理由が分かります。それだけ親身になるサポーターや当事者が多い(増えている)ということなんだと思います。


http://timothyarchibald.com/

これは撮影したエリーくんの父、ティモシーさんのサイト。彼はプロのフォトグラファーなんです。上のはノキアnokiaのお仕事だそう。いい感じ。
他にも素晴らしい作品がたくさん見られるのでオススメです。


ティモシーさん、エリー君、ありがとう。
Thanks, Timothy and Eli!





自分に子供ができたら、また違う様に見えるのかしら?と思いました。長く大事にしたい1冊です。


アウトサイダー・アートフェア、フリーズアートショウ等 2014アートフェアの季節!

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やっと春を迎えたニューヨークでは、今週末からアートフェアが目白押しです。大きなアートフェアがいくつもあるため、世界中から人々が集まり、それに合わせて多くのギャラリーでも力をいれた展覧会が始まります。

トップの写真はアウトサイダー・アートフェア(Outsider Art Fair)。昨年から運営が変わったり、日本から新しいギャラリーも参加したり、とても楽しみです。先日開催のお知らせメールが届いたのですが、この画像(上)なんと日本人作家のM'onma(モンマ)さんのもの。彼はまだまだニューヨークでは無名の新人ながら、ケビン・モリスギャラリー(Cavin Morris Gallery) で昨年展覧会を開催し、飛ぶように作品が売れた期待の星。今回はどんな作品がみられるのでしょう。

また今回から開催時期が変わり、フリーズ・アートフェア(画像下)等に合わせたこの時期に開催となります。

・2011-13年の様子参照:
アウトサイダー・アートフェア http://ameblo.jp/altru-art/entry-11845219087.html


[アウトサイダー・アートフェア] Outsider Art Fair
会期:2014年5月8日-5月11日
http://www.outsiderartfair.com/









こちらがアーモリーを凌ぐ勢いの、フリーズ・アートフェア。ニューヨークでの開催は今年で2回目ながら、その出展ギャラリーの豪華さと、個人的には入場料の高さ($45)に気合いを感じます。
このアートフェアをあまり耳慣れない方にわかりやすく説明すると、「世界中からトップレベルの厳選されたギャラリーのみが参加できて、奈良美智や草間弥生の作品などが展示されてぽいぽいと売れて行く」のが、アーモリーやフリーズ等のトップアートフェアなのです。場所的にも観光にはとてもオススメ。ニューヨークながら緑の多く開放的な会場です。


[フリーズ・アートフェア・ニューヨーク] Freize Art Fair NY
会期:2014年5月9日-5月12日
http://friezenewyork.com/







パルスアートフェア。フリーズやアーモリー等よりはもう少し身近な、新進現代アーティストの作品に出会えるフェアです。マイアミでの同フェアも有名で、より盛り上がることで知られています。

[パルス・アートフェア・ニューヨーク] Pulse Art Fair NY
会期:2014年5月9日-5月12日
http://friezenewyork.com/








こちらもマイアミでも開催されています。NADAは運営がNPOであるのも特徴的。その為かNPO関係のギャラリーも出展しています。日本からは小山登美夫ギャラリー(Tomio Koyama Gallery)も出展する等、有名ギャラリーもみられます。ちょっとアートフェア通になった方には是非訪れていただきたいフェアの1つです。


[ナーダ アートフェア ニューヨーク] NADA Art Fair New York
会期:2014年5月8日-5月11日
http://pulse-art.com/







フランスで始まったカットログフェア。ニューヨークでもこれから注目されるであろう新しいギャラリーエリアのロウアーイーストサイドにて開催されています。今年で2回目。今後長い目で変化を見られるダークホースなアートフェアだと思います。フランス初ということもあり、ヨーロッパからのギャラリーが展開するブースは特徴があり、見応えがあります。

・2013年の様子ご参照:
カットログ・フェア 2013 http://ameblo.jp/altru-art/theme-10072600282.html

[カットログ フェア ニューヨーク] Cutlog Art Fair NY
会期:2014年5月8日-5月11日
http://www.cutlogny.org/






アートフェア関係の出来事で一番私の心に残ったのが、やはりアンドリュー・エドリン氏によるアウトサイダー・アートフェアの買収と、パリへでの開催という大きな変革。M&Aがこんなところにもありえたのか、と、目からウロコな出来事でしたー。長い目でフェアを見るとこういった背景にも興味が付きません!


アウトサイダー・アートフェアNY 2014 その1 会場の様子とトークセッション

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5月8日から開催していたアウトサイダー・アートフェア・ニューヨークの様子をお届けします。アウトサイダー・アートフェア(Outsider Art Fair New York) は2年前から運営が変わり、昨年はパリでも開催されるという盛り上がりぶり。名だたるフェアの中では小ぶりではありますが(全47ブース、昨年の来場者数で9500人という規模感)、このフェアは特に固定ファン層が多いのと、購入者が多いのは特徴ではないでしょうか。大雑把に「現代アートフェア」というよりもニッチなお題なため、好きな人には「分かりやすい」アートフェアなんです。





アートギャラリーのひしめくチェルシーエリア




看板をみつけました





スタッフが来ていたTシャツ。「正規の美術教育を受けていないアート」というアウトサイダー・アートの定義からでしょうか。ところで最近、日本だけでなく世界各地で「アウトサイダー・アート」という定義が話題になっているので、アウトサイダー・アートフェアのオーナーでもあるアンドリュー・エドリン (Andrew Edlin)さんにインタビューしてみました。





そもそも、とにかくもっと知られることに意味がある、という点で共感できます




わくわくする感じのパンフです




初日の夕方、人どんどん入ってきます




ひと、ひと・・




シャンペンも、ヴーヴクリコやら地産のビールがどんどん振る舞われています





取材中。初日のパーティにはプレス・メディアが沢山




「アウトサイダー・アート」では欠かせない雑誌、ロービジョン(Raw Vision)のブース





ヨダレの出るようなバックナンバー達!




ロービジョンに寄稿するジャーナリストで批評家のエドウィン(Edward Gomez)さん(左)と
ロービジョンの名物エディターのジョン(John Maizels)さん(右)



一際目を引いていた紳士、ビリー・リロイ(Billy Leroy)さん。
アメリカのテレビ番組トラベルチャンネルに出演していた有名人




素敵なジャケットを着ていたアーティスト、ウィリアムさん(William Thomas Thompson)




鮮やかな紫のコートを来て目立っていた女性





賑やかに盛り上がっていた若者たち。聞いてみたら、アメリカン・フレンズ・オブ・ザ・ルーブル
(American Friends of the LOUVRE)という、ルーブル美術館の運営に必要な資金を
アメリカで集めているNPO団体で働いている方たちでした。




トークイベントでは、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Bsquiat) や、ヘンリー・ダーガー(Henry Dager)についてのセッションが行われました。バスキアについてはその専門家にお任せし、私はヘンリー・ダーガーのセッションへ。

マイケル・ボーンスティール(Michael Bonesteel)、ジェイムズ・ブレット(James Brett)、ジム・エレッジ(Jim Elledge)、ジェイン・ケラー(Jane Kallir)という、アウトサイダー・アートの分野で活躍する顔ぶれが、それぞれのヘンリー・ダーガーへの解釈やお宝映像などを披露。中でもジェイムズさんの紹介したヘンリー・ダーガーの作品は、なかなか見られない珍しいものや、ダーガーへの解釈も新鮮で面白く、また、そもそもプレゼンテーション自体がとても魅力的で引きこまれました。




次はもう少しブースの様子をお伝えします。回を重ねる度に洗練されて、新しい来場者が訪れているのが印象的。この時期はフリーズ・アートフェアを筆頭に有名アートフェアが一斉に開催されたので、それがどのような効果をもたらしたか?今後も様子を追っていきたいです。



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アウトサイダー・アートフェアNY 2014 その2 ブースの様子

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引き続きアウトサイダー・アート・フェア・ニューヨーク 2014(Outsider Art Fair New York)をお届けしています。会場全体の様子などは先日のポストをどうぞ。
ご参照: アウトサイダー・アートフェア2014 その1 会場の様子とトークセッション

冒頭のかわいい写真はケビン・モリスギャラリー(Cavin Morris Gallery)のランドール・モリス(Randall Morris)さん。ランドールさんは林原国際芸術祭「希望の星」プロジェクトの関係で、日本でも講演会を行ったことがあります。博学で心からアートが好きな方で、いつ会っても好感がもてる方。



©Guillaume Couffignal

ニューヨーク・タイムズ紙から取材中。





シルヴァン・コレンティン(Sylvain Corentin)さんの作品。白い壁に良く映える




日本人作家M'onmaさんの作品




アンドリュー・エドリンのブース。各ギャラリーにはこうやって名札がついています




圧巻のヘンリー・ダーガー




曲でいうと「サビ」みたいな作品です。5千万円だそう・・・・。
(7千万円ほどの作品はすでに売却済み。きゃー!)





続いて、私的には一番おもしろかったブースの
クリス・バーン+マーコンドブックス(Chris Byrne + Marquand Books)





そこで桁外れに本物の空気をだしていたのが、スーザン・テ・カーランギ・キング
 (Susan Te Kahurangi king) さんの作品。名前も半端じゃありません。





一瞬何かわからなかったのですが、よく見るとドナルドダック!





このクリエイティビティは、相当心を動かすものがあります。素晴らしい。





スーザンさんは1951年ニュージーランド生まれ。4歳の時から失語していた彼女は多くの絵を書いていましたが、ある日ぱたりと絵を描くのを辞めます。それからおよそ20年たち、また筆をとり始めました。この「急がなさ」。必要に思ったから絵を描き始めたのでしょうね。この動機はなんだったんでしょうねえ。




ピュアビジョンアーツ (Pure Vision Arts)のディレクター、パンさん。紹介しているのはニコール・アップル (Nicole Apple)さんの作品。ニコールさんの作品は特に日本では受けるのではないかと思います。




ワニとフラミンゴ


©Pure Vision Arts

工具たち。ああ真面目・・・





すごいオーラを放っていたむらさき人形。バーボン・ラリー(Bourbon-Lally) ギャラリー
レイナルド・ラリー (Reynald lally) さんの作品


★★訂正★★ 5/17/2014
レイナルド・ラリー(Eynald Lally) →→ マルチネ・バーベント(Martine Birobent)さん
この作品の作者を間違えて掲載してしまっておりました。大変申し訳ないです。





石たち




支援者募集中のフォーク・アートミュージアムのブースでは




かわいいビル・トレイラーとユーゲン・ブルチェンハインバッジを配っていました。





アメリカ国外からのブースの活躍が目立っていた今回のフェアですが、こちらはスイスから。ギャラリー・ドゥ・マルシェ(Galerie du Marche)。アロイーズが沢山あった他、世界各国から集められた書籍が展示されていたのが面白かったです。売り物かどうか聞いてみると、違う違う!!オレが集めたんだ、自分で買え、と言われました。ギャラリーやっている人がやっぱり一番オタクだよなあ、と思いました。




私の好きなスコッティ・ウィルソン(Scottie Wilson)





こちらはYukiko Koide Presents(小出由紀子事務所)のブース。小出さんのブースは毎回、白い壁と作品の清潔感がたまらなく綺麗です。他のブースとは一味違う雰囲気がでています。背後にある斉藤さんの作品は、ニューヨーク・タイムズ紙でも絶賛されていました。




小出さんの背後右手の松本国三さんの作品。肥満のもとですよ





祝・初出展!銀座にギャラリーを構えるMegumi Ogita Galleryの荻田さん
人間離れした瞳をしておられます。






ダウン症の書道家金沢翔子さん。NHKの大河ドラマ「平清盛」の題字や、日本テレビの24時間テレビやTBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」に出演するなど、メディアに多く取り上げられているため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。



撮影中・・・・・。





モニターでアーティストの様子を説明する、リチャード・ギアみたいな顔したギャラリストがいたり





恐ろしい、激しい絵画の横で、シャンパン片手に談笑する人々を見たりしながら





買い物袋ぶら提げて、気軽に参加したいですね。




ではまた!ぼけぼけだけど、ジェイジェイクロマー(JJ Cromer) さんの作品と





アートフェアに行くならばやっぱり初日が一番面白い。まず、見に来ている人を見るのが面白い。招かれたコレクターや、気合の入った人が集まりますね。アメリカでは隣にいる人にポイと話しかける事は普通なので、偶然の縁からいい出会いが沢山生まれます。

NADA アートフェア 2014 その1 会場の様子

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アメリカンアパレル(American Apparel) のオリジナルトートバッグが販売されているこちらの会場。
アメアパ新作の展示会・・・ではありません。。

2014年5月9-11日にニューヨークで開催された、NADAアートフェアで見つけたブースの1つです。

NADA(英語ではネァダァという感じの発音)はNew Art Dealers Allianceの頭文字をとったもので、直訳すると”新しいアートディーラー団体”。なんとNPO団体なんです。著名で大きなギャラリーだけではなく、コマーシャル(商業的)なアート団体・無名の小さなギャラリー・個人のディーラーにも広く門戸を開き、現代アートをもっとパブリックな場に広めていこう!というのが彼らのミッション。このミッションこそが、他のアートフェアとは一線を画し、ユニークな存在でありえる所以ではないでしょうか。2003年からマイアミでフェアを開催していますが、近年よりニューヨークにも拡張し、今や無くてはならないアートフェアの1つです。

今回は日本から唯一参加しているギャラリーを発見しました。日本の現代アートファンやアート関係者では知らない人はいない、Tomio Koyama ギャラリー(小山登美夫ギャラリー)。少しお話をお伺いすることもできました。





今年は総勢88ブースが出展し、(公式には発表されていないのですが)おそらく2万人強程の来場者が訪れたものと思われます。先日お伝えしたアウトサイダー・アートフェアの来場者は10,000人弱。この数字はピンとこないかもしれませんが、
比較的大きなアートフェアで『出展数: 50~100、来場者数: 約1~20,000人』なので、アートフェアの中でも規模が大きいものになります。

ちなみに1国最大のアートフェアとなると、日本最大の
「東京アートフェア 2014」で『出展数: 180、来場者数: 約48,000人』、米国最大のフェアの1つ「アーモリーショウ 2014」で『出展数: 205、来場者: 約65,000人強』といったところ。




パンフレットも凝っています




スポンサー陣はこんな感じ



日本と比べると春が短いニューヨークでは、この時期が本当に最高。夏の始まりをエンジョイしながら、フェアを堪能してきました!まずは場内外の雰囲気等からお伝えしてみます。




会場にどんどんタクシーで乗り付ける人々。スーパーモデルさんのような人も登場




ニューミュージアム(非営利の美術館)との送迎車
ニューミュージアムについては以前の記事
こちらを参照


快晴!バスケットボールシティと名付けれている川沿いの会場




明るい場内。他のアートフェアとは一味違った暖かさがあります




上から会場を見ると、こんな感じ




広めのブースから




小さいブースまで様々




二階にもスペースがあり、ゆったり過ごす人々




かと思いきや、いきなり始まった結構過激なポエトリー・リーディング





階下に戻ると、カーサービスのウーバー(UBER) 発見。メトロショウ(Metro Show)の際にもウーバーサービスの話題を書きました。「イベントあるところに人間の移動あり」。(ウーバーについては以前の記事こちらをご参照)





次回のウーバー利用の際に使える、25ドル引きのチケットをゲット!




冒頭でのトートバックなどを販売していたアメリカンアパレル
何かにヤッホーしています




フェア用にこんなオリジナルトートも。45ドル。


こういったアパレルブランドとアートのコラボレーションは以前からよくありますが、最近で大きなものといえば、MOMAとユニクロ(UNIQLO) のコラボでしょうか。どんどん増えてほしいものです!




明るい食べ物のベンダーブース。バスケットボールシティと
いうだけあり後ろにバスケットの点数をつけるボードが




お昼からおもいっきりビールを飲んだり。。





色々語り合ったり・・・


その2では、ブースの様子をもう少しお伝えしていきます。バラエティに富んだブースをみるだけで、有意義な一日が過ごせました!





アートフェアに関わらず、イベント毎って目線を変えるだけで色々な発見がありますね~。といっても、来場者がすごく楽しそうに参加している姿をみるだけで、すごくほっこりでした。はーほっこり。



NADA アートフェア ニューヨーク 2014 その2 ユニークなブースたち

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引き続き、NADAアートフェア2014の様子をお伝えしております。その1でもお伝えしたように、このフェアでは様々な種類のギャラリーが参加しているので、会場の雰囲気が楽しいです!

NADAアートフェア 2014 その1参照:
こちらから http://ameblo.jp/altru-art/entry-11872555626.html

冒頭の写真は、双子のようなアート系ステレオ男子2人組。絵になる二人。座れる作品っていいな。



作品に見入る親子。メイクビッシュギャラリー(Makebish Gallery) の
 ビル・セイラー(Bill Saylor)さんの作品群





通常アートフェアでは、販売済の作品の名札に小さな赤い丸のシールを貼ります。が、見渡してもどうも赤丸が全然ない。まさか全く売れてないんじゃ?と思って写真のギャラリーの方に聞いてみると、単に貼らないようになっているのだそうです。何も売れてないのかと思った!というと、そんなこと全くなく、「もう2、3作しかこのアーティストの作品は残ってないよ!買うなら今だよ!」とのことでした。






唯一日本から出展していたのが、今や日本の現代アートを代表する小山登美夫ギャラリー(Tomio Koyama Gallery)。村上隆や奈良美智などを排出したことで、アートファンならずともご存知の方は多いはず。

写真は藤川二葉さん。藤川さんはとても気さくで知的、かつ懐の深そうな雰囲気が漂う、とても素敵な方でした!昨年はフリーズアートフェア(Frieze Art Fair) に出展されていたようですが、今年は同時期に開催中のフリーズには出展せず、NADAを選ばれたようです。

どのフェアに出展するか?というのは、ギャラリーの考え事のひとつ。フリーズとNADAではブースの出展料も明らかに違うし、雰囲気も違います。そもそも入場料だって、フリーズはなんと$45(4500円)で、NADAは無料。その敷居のスクリーニングがどうでるか、興味深いところです。藤川さんいわく、今回はなかなか好調!とのことでした。




ショウルーム ギャラリー(SHOW ROOM)の方。すごい声のかわいい人だった



©NADA

テムにコバ&ケセラギャラリー(Temnikova & Kasela GAllery)



©NADA

ザ・グリーン・ギャラリー(The Green Gallery




©NADA

エセックス・フラワーズ (Essex Flowers) 。展示物・人柄どこをとっても幸せの塊みたいなブース
ここまで「後日ギャラリーにも行ってみたい!」と思わせるところはあんまりないかも。




ちなみにこのギャラリーのウェブサイトも、とても素敵です。





ギャラリーの他にも多くの個性的なブースが。こちらはリトル・コレクター・アート(little collector)。次の世代を担う子供から、アートを楽しんでアートファンになってもらおうという楽しい団体。巨匠の作品が手軽な値段でできるプリントや別の形にリプロダクションされたものが沢山展示してありました。




ニック・ケイブ(Nick Cave)のパンチングバッグ(ワタシ的には”起きあがりこぼし”)。
後ろには草間弥生さんの作品のレプリカや、スケートボードにプリントされた作品も。






なんとカーペット屋さん。その名もマジック・フライング・カーペット(Magic flying Carpets)
空飛ぶ絨毯。珍しくて面白かったので大繁盛していました。





プリンテッドマター(Printed Matter, Inc.)は、マンハッタンにあるアート印刷・出版・ブックストア。これもまたノンプロフィットの経営です。高名なギャラリーの多いチェルシーエリアに店を構え、毎年3万2千種を超える印刷物を発行。名を上げたい、上げる前のアーティストが自分の作品を自費で出版したりする際にも、拠り所となっているのがここ。店頭のショーケースでもいつも興味深い作品が展示されています。




©NADA

エルトン・ジョン エイズファンデーション(Elton John AIDS Foundation)。HIVエイズ感染者への基金としては世界で最も大きな団体のひとつ。マリーナ・アブラモヴィッチさん(自信の肉体に暴力を加える過激なパフォーマンスで世界的に知られるアーティスト- wiki)の写真プリントの売上は、基金に寄付されます。




こちらで老舗のアートの雑誌といえば、アートinアメリカ




疲れたら珈琲で一休み。シカゴ発でとても流行っている珈琲インテリジェンツィア




とっても楽しかったので、寄付して帰ってきました。また来年、チャオー





「アートフェアは生物だから・・・」と教えて下さった小出由紀子さんの言葉が今も頭に残ります。今年が素敵だったフェアが来年どうなるかははっきりいってわからない。フェアも継続して経過を見ていくと、なんらか傾向も見えてくるんだろうなー。なんでも、そういうもんですかね~



パルス アートフェア ニューヨーク2014 

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コカ・コーラ片手に、粋な帽子、妙に似合ってる黒い時計・・・・超アメリカンな双子が楽しんでいるのは、パルス・アートフェア・ニューヨーク(2014年5月8日-11日)。この時期はアメリカ最大のアートフェアの1つ「フリーズ・アートフェア(Frieze Art Fair New York)」が開催されていた為、アート好きのコレクターや関係者などでマンハッタンが賑わいました。



同じ時期に開催されている最大のアートフェア「フリーズ・アートフェア」と連結するバスが運行



パルス・アートフェアはアートフェアの規模としては大きなものの1つです。ニューヨークとマイアミで開催。質の良い現代アートの作品を気軽に楽しむことができるのが、このフェアの良い所です。今年は総勢46ギャラリーが参加し、入場料は20ドル(約2000円)でした。ちなみにアーモリー・ショウや既出のフリーズ・アートフェアといった最大規模のフェアでは、ギャラリーの出展数200ブースで入場料は4~50ドル(4~5000円)と、ちょっと敷居は高め。それを思うと「アートはよくわかんないけど、ちょっと行ってみるかな」って気持ちにもなるのがパルス・アートフェアなのです。

ブース数の事なんかは、少しNADAアートフェアでの投稿でも触れましたので、ご参照。

ところで見終わった率直な感想(印象)、「もしかして、あんまり・・・・売れてない?」でした。単純に私が行った最終日に、壁の赤丸シールが貼られていなかっただけかもしれませんが。



入り口でチケットを買う入場者



入場すると、地球がお出迎えしてくれました。



花がらモチーフの作品に、花がらワンピースの女性がとても映えます



作品を楽しむ人々



赤ちゃんを休憩させるお母さん(も休憩)


最終日だったので、人もまばら?



とてもNYっぽい雰囲気のブース



ギャラリストとアーティストの本音の語らい・・・・・



暫く見とれてしまった写真。ビーチでバケーション、いいですねー



5cm強の厚さのガラス版がはめてあるミクストメディア作品



今日は写真作品によく目が行きます。これはニューヨークにある古い遊園地、コニーアイランド。



少し近寄ってみる。どうやって撮影しているんだろう?



作品が6版も売れていたもの。$400(4万円)というお手頃な値段だからでしょうか?飾ると良さそう。



これは切り絵の作品。パブリックなスペースによく合いそうです!


別の作品。夏ですな・・・



中に住めそうな勢いの立体作品



一際雰囲気の違うブースが・・・・



あ、やっぱり、NPO系のブースです



子供のアート教育の世界を変える、社会企業




「コンテンポラリーアートとそのマーケットのこれからのあり方」について等のディスカッションテーブル



最後はほっこりと珈琲をのみました!





このパルスアートフェア、日本からの出展はありませんでした。ということは目立つチャンスもあるわけで、ニューヨークでのアートフェアに参加してみたい!と思うギャラリーがあれば穴場のフェアかもしれませんね~。(ブース代は高そうですが)

ファッションブランド マルニ marni とアウトサイダー・アート

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©marni


イタリアのハイファッションブランドの1つでもあるマルニ marni が2014年の秋(プレ)コレクションにアウトサイダー・アートを採用。アートとファッション/テキスタイルの相性はとても良いので、これまでにも度々コラボレーションが行われています。有名なものですと、以前このブログでもご紹介したコムデギャルソンのコラボなど。少し違う形では、ミッソーニ missoniが、アウトサイダー・アートやアール・ブリュットといった作品を多く扱うイギリスのミュージアム・オブ・エブリシング(The Museum of Everything)でキャンペーンの撮影を行ったり(ご参照: ミッソーニとアウトサイダー・アート)。日本でも最近、マサヒコマルヤマのnude: がRISSI リエイティブ・ディレクター笠谷圭見さん率いるプロジェクトPR-y を通して、滋賀県のやまなみ工房のアーティストと共に素晴らしい作品を発表しました。



marni-anticamera.com

今回マルニのオフィシャルアナウンスによると、
Some of the prints reproduced on fabric and leather goods in the Marni Pre-Fall 2014 collection stem from an extensive research on Art Brut and Outsider Artforms of artistic expression placed outside market and institutions, as to defy their restrictive logics, involving artists that are mainly autodidact, disabled, visionary and therefore often marginalized.

少しわかりやすく訳すと、
「今回の秋プレ2014年のコレクションの一部は、アール・ブリュットとアウトサイダー・アートについて詳細なリサーチに基づき、作品をファブリックやレザーグッズにプリントして制作したものです。アール・ブリュットやアウトサイダー・アートというのは、主流のマーケットや団体の外に置かれた芸術表現のフォームのこと。主に独学で学んだアーティストや、障害のあるアーティストや、ヴィジョナリー(幻想的なアート)そして社会の主流から取り残されたアーティストを取り巻く、抑圧された思考に対しての問いかけでもあります。」とのこと。

作品を提供したのは、L’Esat MenilmontantPersonimages AssociationOsservatorio Outsider Artという3団体から、フランスのクリストフ・ジュベール(Christophe Joubert)さんとフランソワ・ザビエ(Francois-Xavier Tavy-Sacley)さん、イタリアのスフェファノ・ファバーロ(Stefano Favaro)さん。マルニのアンチカメラとういサイトで展示の様子と作家の紹介を見ることができます。



クリストフさんはシルクからキャンバスまで、様々な媒体に作品を描きます。
フランスにあるEsat Menilmontantという150人強の障害のある人々をサポートするヘルスケアの施設に所属しながら、作品制作を続けています。



トートバッグに使用された作品



展示の様子



©marni 
これらの作品がこんなトートに。なかなか大胆な柄のバッグ。何があっても元気になれそうです。



フランソワさんは2008年からPersonimageという団体に所属。ガッシュ、油絵、陶磁器にまで作品わ多岐にわたります。


展示の様子



この作品がこんなロングドレスに。ド派手なイラストも、生地にして着ると馴染むので不思議



黒バックに桜色が映えるシャツ。店員さんが来ていてすごく格好良かった


 

©marni 
違うタイプのシャツ。着るとこういう感じ。



©marni
ハンドバッグバージョン。鞄だけ見ると派手ですが、シンプルな服に合いそうです





オンラインではこんな感じで売っています。スカートで約10万円





色と形の違うスカート。誰とも被らないこと間違いなし。




ステファノさんは1959年イタリア生まれのシュールリアリスト(超幻術主義)のセルフトート(独学の)アーティストです。作品制作の他にもパフォーマンス等もされるようです。




ステファノさんの別の作品




展示の様子



©marni 
ステファノさんのトートバッグシリーズ。店頭ではもう売り切れているものが多いようでした。


マルニ・・・・、実は自分の体形、足型、趣味となんとなく合わないことが多く、値段的にも気軽に購入できるものでもないので、買うこともないだろうなあとは思っていたのですが・・・。
ステファノさんのこのトートバッグがとても気にって、一個購入してみました。



生地は屋外広告に使う強いビニール生地のようなものを使っているので、見た目よりずっと丈夫そう。お値段約4万円。そう・・ブランドものなので、このさらりとしたトートもそんな値段になるのです。人生初のマルニよ・・・。私の限りある「自由にぽんぽん使う基金」からの嬉しいお買い物です。




こんな可愛らしい人形と香水もついてきました。




マルニ、夢をありがとう。またね・・・・。





私にとってこんな機会でもないと入ることはなかったマルニ。キュートなマルニ。エレガントマルニ。逆にこういう機会で、色んなアートに目を向けるセレブレティーたちが増えると嬉しいですね。ぐっと世界が広がります。


ヴィレム・ファン・ヘンク &ラルフ・ファサネラ at フォーク・アート・ミュージアム

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アメリカン・フォーク・アート・ミュージアム (American Folk Art Museum) は、ニューヨークでアウトサイダー・アートやアール・ブリュット、セルフトート・アートを所蔵・展示する代表的な美術館です。以前MOMAに隣りのビルにあった時と比べると、敷地面積こそ小さいですが、展示は流石のクオリティを維持しています。今回の展示は、私にとっては思い出深い ヴィレム・ファン・ヘンク (Willem Van Genk) とラルフ・ファサネッラ (Ralph Fasanella) です(2014年9/10-11/30まで)

過去記事 ご参照 フォーク・アート・ミュージアム http://ameblo.jp/altru-art/entry-11583568673.html











■ ヴィレム・ファン・ヘンク (Willem Van Genk) (1927-2005)


©Museum Dr. GuislainPhoto by Guido Suykens, Ghent




オランダ人アーティストのヴィレム・ファン・ヘンク 。2005年に既に亡くなっているのですが、生前にアウトサイダー・アートフェアにて1作品が約1千万円で販売され、生存するアウトサイダー・アーティストの最高価格を付けられたという記録があります。またアウトサイダー・アート/アール・ブリュットを紹介する世界屈指のロンドン発の雑誌 ロー・ビジョン(Raw Vision)からは 「Masters of Outsider Art」マスター・オブ・アウトサイダー・アート としても位置づけられたアーティストでもあります。今回は初の単独インターナショナル展となり、総点数40点以上にわたるパノラマ絵画、コラージュ、ドローイング、パーソナルノート、レインコート(彼の趣味でもあるコレクション)が楽しめます。




アウトサイダー・アート・フェアで1千万円で販売された作品



ヴィレムには1920年代前半より精神障害がみられました。5歳の時には母親を亡くし、虐待癖のある父親と9人の姉妹と共に生活することになります。学校ではアート以外抜きん出て成績が悪く、特に数学ができないことが父親の気に食わず、虐待を受けていました。

また、彼は後々100着を超える長いレインコート(マトリックスの衣装のような感じのもの)を収集し、普段からそれを着用するようになりますが、それは彼が第二次世界大戦の頃にオランダを占領したナチスのゲシュタポから受けた酷い暴力からのトラウマだったと言われています。会場ではなんとそのレインコートも10着程展示されており、遠くから見たら黒い亡霊が沢山浮いているみたいで、結構ギョッとしました。



©Museum Dr. GuislainPhoto by Guido Suykens, Ghent



ヴィレムは広告代理店で彼の特技を活かしたこともありましたが、スケジュールや締切を守ることが難しく解雇されました。その後偏執症を患い、幻聴が聞こえるようになっていきましたが、彼の作品は様々なギャラリーで展示・販売されるようになり、価格は上がっていきました。1997年に制作をやめるまで、おおよそ100点の作品を世に残しました。




©Museum Dr. GuislainPhoto by Guido Suykens, Ghent



上の作品はロービジョン36号の表紙になった作品です。この号やロービジョンをご購入されたい方には、是非ブライアント・マクニール(Bryant Mcneil) さんのお店をオススメします。間違いなく、日本で最も適正かつ良心的な値段でロービジョンを購入をできるサイトです。




©Museum Dr. Guislain, Photo by Guido Suykens, Ghent



©Museum Dr. Guislain, Photo by Guido Suykens, Ghent




■ ラルフ・ファサネラ (Ralph Fasanella) (1914-1997)


©Museum Dr. Guislain



ニューヨークに生まれ育ったラルフは「Social Reality(社会的実在性)」を描写する画家として知られ、労働階級に生きた生粋のニューヨーカーでした。労働者の権利を訴え、アンチファシズムの活動家であった母親と工場労働環境の影響で、ラルフの描く作品は社会運動の扇動ツールとなりました。



©Museum Dr. Guislain



カラフルで楽しげな作品ですが、よくみると、階級化され、操作された社会への問題提起に溢れています。ギャラリーでもエキシビジョンを開催されたりと活躍したラルフですが、そういった労働組合運動に基づいた社会性の強い作品だったこともあり、マッカーシー時代の最中には左翼としてブラックリストに名前を載せられてしまい、ギャラリーで展示することはできなくなりました。ラルフが再び注目されたのはニューヨーク・マガジン紙のカバーとして作品を取り上げられたことがきっかけでした。




©Museum Dr. Guislain

ニューヨークを描いた作品の前で、作業服に身を包んだラルフ




©Museum Dr. Guislain

ビルが立ち並ぶニューヨークシティ



©Museum Dr. Guislain

緻密に書き込まれた作品



展示の壁に印刷されていたラルフの言葉。



Remember Who You Are

Remember Where You Came From

Don't Forget the Past

Change the World

-Ralph Fasanella




思い出そう、自分は誰なのか

思い出そう、自分はどこからきたのか

「過去」を忘れないで

世界を変えよう








知れば知るほど奥の深いこういったアーティストの作品。その時の自分の習熟度や物の見方で驚くべき発見があります。どうしてこの絵が好きなんだろうと、深く深く考え続けていると、何かわかるかも・・・・?壁に書かれていた言葉と作品を見て、この作家が「社会運動」をするもっとその深い背景まで理解していたことを感じました。

コムデギャルソンとロービジョン

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コム・デ・ギャルソン(COMME des GARSONS) が、アウトサイダー・アートやアール・ブリュットを紹介するロンドンの老舗雑誌「ロー・ビジョン(Raw Vision)」とコラボし、世界各地の店舗でディスプレイ展開しています。

昨年はカリフォルニアの障害者施設の作品をコレクションに使用していましたが、今回はロー・ビジョンの実際の誌面をまるまるDMや店舗の内装や外装に使用するという斬新なアイディア。

【ご参照】 コムデギャルソンとアウトサイダーアート 2013年5月





ニューヨーク(New York)のギャラリーエリア、チェルシー(Chelsea)にある店舗をウキウキで訪ねました。このエリアはすぐ近くに川もあるので、この時期なかなか寒くなります。皆防寒ばっちり。そんな中ものすごくアーティスティックな外壁が見えてきました。





ニューヨークではあまり地震が起きないので、古い建物はレンガがそのまま残っていてそのままでもいい味なのですが、その上にロー・ビジョンの表紙や中ページを大胆に使用し、とにかく目立ってかっこいいです!ショーウィンドウのないこの店舗の特徴を活かした見事な仕上がり。まるでアンディー・ウォーホールのアトリエや、アンダーグラウンドなライブハウスでもあるんじゃないだろうかと思わせる外観です。

壁面に星の様な光が映っていて、もしや私のウキウキが投影されたのかと思いましたが(笑)、どうやら向かい側のビルの反射しているようです。予期せぬビルの相乗効果が面白いです。




正面左端の部分。元から壁に落書きされているアートとはまっています。


ユーゲン・ヴォン・ブルチェンハイン(Eugen Von Bruchenhein)の作品が際立つ。
これはRaw Visionの#10の表紙ですねー。


奥まった入り口。カラフルな壁に囲まれている。



入り口右手。見覚えのある作品がコレクションの写真と共にコラージュされている。



正面右端。520というのは、この番地のこと。漢字でも書いてる・・・・





さて、可愛らしい卵型のドアから店舗に入ってみます。ドアを開ける時、高校生の時に欲しかったけど買えなかった、「ギャルソンの黒いカーディガン」のことがにわかに思い出されました・・・・。





目の前にウォーターボトルのタワーが出現。これは販売されているのではなくて、ギフトだそうです。なんて素晴らしい・・・。私もちゃっかりひとつ頂いて帰りました!(※店舗内の撮影は許可をいただいています。観光等での撮影にはご注意ください。)



色んなバージョンで表紙が印刷されたボトルラベル。












ジャーーーン という効果音を付けたくなる。



現在世界中で展開されているロー・ビジョンとのコラボディスプレイですが、東京の青山店ではこのような感じになっています。球体に誌面を印刷しようなんて一体誰が考えつくのでしょうね。東京近郊の方は是非一度!



©Raw Vision


©Raw Vision


©Raw Vision

個人的には右から3つ目のジェイ・ジェイ・クロマーさん(J J Crommer) の作品の玊がタマらない。


世界中というからには日本とアメリカだけではありません。こちらはパリのドーバー・ストリート・マーケット(Dover Street Market)での展開の様子です。ディスプレイはレイ・カワクボ(Rei Kawakubo)の直々によるものだとか。(サイトによると現在はレイ・カワクボによる「アナと雪の女王」のディスプレイに変わっているようです。)


©Dover Street Market



©Dover Street Market



©Dover Street Market


また、店舗だけではなくダイレクトメール(DM)にも誌面が使用されています。以前コムデギャルソンでお買い物をしたことのある方には、既にご自宅に届いているのではないでしょうか。これも色んなバージョンがあるようなので、ここで日本バージョンのほんの一部をご紹介。



誌面を赤で単色刷りしたロー・ビジョンの表紙。
コムデギャルソンだかなんだかわからないくらいのフューチャー度合い。




中を開くと、あ、コムデギャルソンのセールと気が付きます。



広告?と思うような裏表紙。



この裏表紙のgalerie christian berst はアウトサイダー・アートフェアにも出展しているフランスのギャラリーですしかしコムデギャルソンのこの太っ腹な使い方。本来ならば「このギャラリー」が相当お金をだして買うような広告枠です。他のDMのバージョンもみましたが、もしかしてギャラリー自体が使われていることに気がついていないパターンは多いかもしれませんね。

次なる展開が楽しみです!



【お知らせ】

この話題のロー・ビジョン。
アマゾンではすごく割高で販売されているのがずっと気になっていたのですが、下記のサイトから日本でも適性な価格でお買い求めいただけます。
シービーエンタープライズ・ロービジョン She Be Enterprises/Raw Vision

また、このブログで以前ご紹介したことがきっかけで、サイトオーナーのブライアント(Bryant McNeil)さん達と共同運営していくことになりました。いずれ更新して、このブログで紹介した日本では買いにくい書籍なども販売できればなーと思っております。気長にお付き合いいただければ幸いです。








最近新しいCanonのカメラを買って、以前より綺麗に写真が撮れるようになった。新しいデバイスって嬉しい。嬉しい なー。

今熱いアートフェア。インディペンデント Independent

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まだあまり日本には知られていないアートフェアの1つかもしれませんが、最近ニューヨークで実は一番熱いフェアとも言われる、インディペンデント (Independent 2014年11月6日~15日)に行ってきました。

写真はデュエン・ハンソン(Duan Hanson)さんの フリーマケットレディ(Flea Market Lady)。アートフェアでフリマのパフォーマンスかなと思ったら、これ、偽物の人間。いやいやびっくり。クオリティ高すぎ&空間にマッチしすぎです。




インディペンデントは毎回おおよそ50-60のギャラリーが出展し、年2回、11月と3月(現在のところ)に開催されています。11月はキャリアのあるギャラリーが出展し、3月のほうは新進のギャラリーに出展のチャンスを与える意向。アプリケーションはオープンにされず、ギャラリーの紹介などからしか出願資格がないという少し敷居のあるフェア。会場はアウトサイダー・アートフェアと同じビルディングで行われました。

【ご参照】 アウトサイダー・アートフェア2014

ニューヨークの大きなアートフェアといえば、アーモリー・ショー、パルス、ヴォルタ、スコープ、フリーツが頭に浮かびますが、最近有名ギャラリー陣がこのインディペンデントのような新しく力のあるフェアに参加をし始めています。近年のアートフェアの規模の拡大化に伴うマンネリ化、出展料の高さなどがその要因なようです。有名なギャラリーというと、分かりやすいのがガゴーシアン・ギャラリーでしょうか。ガゴーシアンといえば日本の作家では草間弥生、村上隆、奈良美智レベルの知名度の高い作家を扱つかうメガギャラリーです。



2014年3月のフェアのページ。



とはいえ、インディペンデントは非営利団体への理解も深く、あまり商業主義ではないのかスポンサーロゴなども見当たらず、とても伸び伸びとした雰囲気があります。なんだかんだ色んなフェアを見ていますが、個人的にとても好きなフェアです。

【ご参照】ニューヨーク・タイムズ
インディペンデントのディレクターの1人、ディーさんのインタビュー こちら
インディペンデントが素晴らしいと褒める記事 こちら





このアートフェアの面白いところは沢山あるんですが、このギャラリーの区割りも特徴的。普通のアートフェアではブースを四角く区切っているのですが、ここでは大きな壁1枚をギャラリーが持つ、という斬新なもの。おかげで見晴らしもよく、空気の通りもいいので、見ている方はとても気が楽です。アートフェアの区切られたブースに入ってたまにあるのが、スタッフの人とガチンコ対談になったりして「いや私、ちょっとよっただけ・・なんだけど・・・」みたいな空気、そんなの全く気にしなくていい。



広々としたスペース


大きな壁を存分に利用した展示



オーディエンスの動線が自由でいい感じです



子供ちゃんものんびーり



これは一体・・・?



ほんわかしたブース



マシュー・セルレッティ(Mathew Cerletty)さんの作品。日本ぽい。



アウトサイダー・アートっぽい作品。美女スタッフ様と。



メリクリ。ジョン・ツェドル(John Tweddle) さんの作品



フロアでとても目立っていたギャラリー。レイモンド・ペティボンRaymond Pettibon) さんの作品。



Able to make cake and bake pie. ケーキとパイは焼けるわ。昔「私にだってうどんくらい作れます」と何故か玄関に張り紙してあった家を思い出した。



この画面・色構成のかっこよさ!



どうやって販売しているのかはわかりませんが、これぞアート



「私の作品と私の思いを、すっぱりと区切られた分類に分けるのは不可能なんだ」それぞ、アート。



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【ご参照】
このブログで過去に紹介したニューヨークのアートフェア記事の目次→コチラ



このブログを読んでくださり、ニューヨークで展示を考えていらっしゃる方からメッセージ頂くことがあります。そういった方にお勧めするのは、まずは一度ニューヨークに足を運んでみて、一体どんなもんかというのを見に来ることかなと思います。イメージがしっかりと湧いたり、びっくりするような人に出会ったりするのです。

フローリン・ステットハイマー

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フローリン・ステットハイマー( Florine Stettheimer, 1867-1962)

アメリカで裕福な家庭に生まれ、旅をし、絵を学んだフローリン。
エキセントリックで、内向的で、かつ夢のある作品を描き、詩を書いた。

オープンなアートマーケットからは徹底的に身を潜め
ギャラリーでの展示会でも作品が売れることはなかった。
マンハッタンにサロンを開き、マルセル・デュシャン、
ジョージア・オキーフ等と共に詩と芸術を広めた。

メトロポリタン美術館で見つけて、とても心がドキドキした作品。


グーグルイメージ検索したらこんな感じ



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「アートマーケットから離れた姿勢」がアウトサイダーということでご紹介。メトロポリタン美術館で見つけたのですが、それまで私も知らなかったアメリカンアーティストでした。日本語でぐぐっても情報はあまり出てこないのも興味深い。



ユニクロ × モマ MoMA のSPRZ NY の件だけど。

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※今回の記事はできれば最後までお読み下さい。

ユニクロがSPRZ NY(サプライズニューヨーク)としてMoMAとアートとファッションのコラボをしています。こうやってファッションとアートの相性の良さとかが広まるのは多いに素晴らしいことです。






サイトには
SPRZ NYとは、これまで誰も見たことのないアイテムを発信し、ポップカルチャーにびっくりするような革新を起こす出発点。プロジェクトの中心はアメリカ、ニューヨーク5番街にある旗艦店。ここから世界中のユニクロの店舗へと拡大していきます。ニューヨークのみならず世界中にインスピレーションを与え、「あっ」と驚かせるようなアートを発信するプロジェクトです。

とのこと。これはどんなびっくりかなーと思ってMoMAに行ってみました。





モマ(MoMA)の入り口付近にミュージアムショップがあります。レジの周辺右手に、ありましたー。UNIQLOコーナー。

最近ニューヨークでユニクロの広告を良く見ます。バス停、タクシー内の液晶テレビ内、タクシーの屋根の上の広告等。更に道行く人がユニクロの紙袋を提げいてるのや、トレードマーク的な薄くて軽くて色とりどりのダウンコートを着ている人を見かけるので、ニューヨーカーに浸透してきてるよな、という肌感があります。



著名アーティストの作品が満載


アーティストラインナップは

アンディ・ウォーホール、バスキア、キース・ヘリング、ジャクソン・ポロック、草間弥生、
デイヴィッド・シュリグリー、エル・リシツキー、ダニエル・ジョセフ・マルティネス、
ジャック・ピアソン、ジェニー・フォルツァー、ジュリアン・オピー、ローレンス・ウェイナー、
マシュー・ブラノン、ロバート・メイプルソープ、ライアン・マクギネス、サム・フランシス、
サラ・モリス、ステファン・ショア

といった面々。モマとのコラボなので、とにかくモマにゆかりのある大御所アーティストとか有名若手アーティスト作品が満載です。



アンディー・ウォーホールのトート



バスキアのトート



デヴィット・シュリグリーのトート



中々インパクトのあるTシャツ



Andy Warhol アンディー・ウォーホル Tシャツ 19.90ドル(約2500円)



Keith Haring キース・ヘリングのシャカシャカパーカー 49.50ドル(約5500円)


もちろん旗艦店である5アヴェニューの店頭でも特別フロアが展開されていて購入できるようです。この年末年始、大晦日やお正月をタイムズ・スクエアで過ごしてみよう!と、観光でニューヨークに来られた方には、お土産に丁度いいかも?



5番街の店舗(オフィシャルフォト)



店内(オフィシャルフォト)


ところで・・・・・。



冒頭でユニクロのSPRZ NYのサイトを引用しました。

これまで誰も見たことがないアイテム」で
世界中にインスピレーションを与え、「あっ」と驚かせるようなアートを発信するプロジェクト

だそうですが・・・・

はっきりいって。。。
私にはさっぱり意味がわからなかった。

普通の大きなプロジェクトじゃん!
有名ミュージアムと大御所アーティストとのコラボ!


前提として、ユニクロはすごい。確かにものすごい。
日本のアパレル企業がアメリカでここまで進出するのはそれだけですごいのだが・・・・・・・


もっと面白い地元のアーティストを使って、売名じゃない、本当にローカルに根ざした企画をしてくれたら、私はこれからもう一生ユニクロのブラとパンツしか買わないのに!!!



という、ユニクロへの責任のない希望と期待が湧いたプロジェクトでした。

そうだね、、私がそんな規模でプロジェクトができるよう、精進いたします。
ああ・・・・汗、かいた。

ちなみに、私の中で、世界があっと言いそうなTシャツってこういうのです。





コム・デ・ギャルソン×岡本太郎。
岡本太郎は大御所アーティストだ。でも、しかもこれを着て登場したのは、オフィスビルの掃除のおばちゃん。セレブでもなんでもない、労働階級のおばちゃんである。私は彼女がこれを着ているのを見た瞬間、あまりのインパクトに思わず吹き出した。

「これだよ、これ!!!」涙!!!




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モマでは現在、アンリ・マティス(Henri Matisse) 展が開催中。大人気の展覧会でいつ行っても混んでいますが、それだけの展示量・質があります。おみやげの額絵やバッグもかっこいいのでお勧めです。


ブラジルのポスター画家 バハド Bajado

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source: http://www.onordeste.com



source: http://www.onordeste.com


source: http://www.onordeste.com


バハド (Bajado, 1912-1996)  (本名 Euclides Francisco Amancio)


南米、ブラジル生まれのバハドさん。プリミティブ・アーティストとも言われるようですが、ポスター、壁画、レストラン等に絵を沢山描いた画家。英語でも日本語でもほとんど情報がないので、ブラジル以外では無名の画家なのだと思います。本人と絵の雰囲気のギャップが大きいのがたまりません。




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Pick Up 過去記事


SUNOCO デコカー

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マンハッタン、トライベッカの路地裏で。
こういうのを偶然発見するだけで幸せな気持ちになる。

努力と時間の結果が現れているような、吊り合っていないような。
でもきっと持ち主は大満足に違いない。その満足感が伝わってくる。

こうやって自分の心のおもむくままに、
好きなモノを好きと言える自分がいいですね。
今までもそうだったように、来年も、これからも。


今日も、いいもん見た。

あ、もしかして、
良いお年をお迎え下さいの日ですね。
みなさま、ありがとう。




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Pick Up 過去記事

明けました。昨年の思い出ナンバー1アート

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©Timothy Archibald



この数年このブログを書いていて、一番心に残った記事は何かなーと思い返していましたところ、やはりこの写真でした。

ティモシー・アーチバルドさんの撮影した彼の自閉症の息子の写真集、エコリリアから。自閉症の方はよく、こだわりというか儀式のように毎日の何か特定の動作を繰り返す傾向があります。その当事者の父親が、それを客観性と愛情をもって向き合い、まるで何か宇宙の普遍性のようなものを切り取ったような瞬間の集合体。愛とか美とか自然とか、そういった崇高なものを感じて心打たれました。

またこの写真集を購入してページを開いた瞬間、この親子2人の手書きのサインがあるのをみて、じーん。しかも自費出版なので、ティモシーさん自らが郵便局に行って発送してくれたのでした・・・・。

これを紹介して以来ブログ記事にも多くの反響を頂き、沢山のメッセージやいいねをいただいたきました。その時は色々検索しても日本語ではあまり情報がなかったのですが、今やエコリリアとグーグル検索してみると、色んな記事で取り上げあられたりしていることがわかりました。本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。

今年もこんなのあったんだー!こんな見方あったのかー!と思ってもらえるようなものをシェアしていけたら嬉しく思います。

本年も笑いに満ちた年でいきましょう




アリガトー!



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今年もありがとう。



世界で一番長い米

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Chisato Shimada さんご提供。


一瞬目が点に。

World's Best and Longest 
Basmati Rice
世界最高&世界で一番長い米


世界で一番長い米・・・・それはそんなに大事なポイントなのか。。。
あと、よくみたらAGED「年代物」の表記。
できるだけ新しい米のほうがいいというのは日本人の思い込みなのだろうか。

※バスマティ米はGI値も低く健康思考の方には勧められてるいるインド米です。


新年早々小さな笑い(アート)を見つけて幸せ



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