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Channel: 【ブログ引っ越しました】アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America
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天才サヴァン症候群画家 グレゴリー・ブラックストック

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©THE BEST OF ALICE-IN-WONDERLAND FILM "DISNEYKINS", Gregory Blackstock, 



© Gregory Blackstock, The World Landmark Buildings, Collection de l’Art Brut, Lausanne.



©THE AMERICAN PITBULL TERRIERSGregory Blackstock, GREG KUCERA Gallery



©Gregory Blackstock, Garde Rail Gallery


グレゴリー・ブラックストック(Gregory Blackstock)


自閉症という言葉もうまれるずっと前の1946年、シアトルに生まれました。精神科医によると、グレゴリーさんのアート・音楽・言語への明らかな才能から、彼はサバン(サヴァン)症候群の中でも、天才サバンだと言われています。反復されるオブジェクトはアニメキャラから飛行機・建築物・動物と多岐にわたるので、検索してみると面白いです。

サヴァン症候群は日本のドラマ「ATARU」で中居正広さんが演じて一躍有名になりました。
アインシュタインやレオナルド・ダ・ヴィンチもそうだったとされる説もあるようです。
イギリスの建築家で、一度見ただけで風景を映像のように記憶し紙に書き起こすことのできる
アーティスト、スティーブン・ウィルシャーさんも、以前テレビに出てましたね。

サヴァン症候群の特殊な能力の例としてウィキペディアで挙げられているのは以下のようなもの。

  • ランダムな年月日の曜日を言える(カレンダー計算)。ただし通常の計算は、1桁の掛け算でも出来ない場合がある。
  • 航空写真を少し見ただけで、細部にわたるまで描き起こすことができる(映像記憶)。
  • 書籍や電話帳円周率周期表などを暗唱できる。内容の理解を伴わないまま暗唱できる例もある。
  • 並外れた暗算をすることができる。


私達と同じ脳、同じ体でできることなんですがから、
自分の可能性を思ったりもできて、とことん興味深いですね・・・。


グレゴリーさんの作品は、ロービジョン83号で特集が組まれています。




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黒人・貧困・桃源郷を描き続けた ベニー・アンドリューズ

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©Benny Andrews, Girl with Flowers, Ro Gallery



©Benny Andrews, Heaven, Courtesy Michael Rosenfeld Gallery, LLC, New York, NY


©Benny Andrews, No More Games, MoMA



ベニー・アンドリューズ (Benny Andrews, 1930-2006)
  
アウトサイダー・アーティストとも言われますが、
どちらかというとフォークアートという感じ。

この独創的な夢のような世界を、独特の明るい色合いと余白を使って描いています。
アフリカン・アメリカン(黒人)として生まれたベニーズさんは、その奴隷の歴史や
人種差別等に焦点を当て示唆に富む作品を多く残しました。

それにしてもこの桃源郷のような景色・・・個人的には、
ベニーさんは幻視とかシャーマンのようなスピリチュアルな体験を
していたのではないかしら、、と思っています。

2008年にTEDで脳科学者のジル・ボルト・テイラーがプレゼンをした、
ラ・ラ・ランドのようなものでしょうか。



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子供だましの酒隠し術。フェイスジャグ(顔型の水差し)

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©A V Smith, amerifolk.com






©A V Smith, amerifolk.com







©Steve Abee, amerifolk.com








©Steve Abee, amerifolk.com






©Mike Ball, amerifolk.com





これらの作家は決して笑わせようとかで作っているのではなく、
真剣に数十年もこのフェイスジャグの魅力にはまって作り続けている
フォークアーティスト達です。

フェイスジャグというのはフォークアートの1つのジャンル。
古代アフリカや
ローマ帝国時代に遡る伝統的な装飾方法だったようです。

1800年代からは、単に子供がお酒に手を出さないように、
薄ら怖い鬼や化け物のような顔を付けた鉢が流行し続けたという説も。

日本で皆さんおなじみといえば、まさにあれです。
ハクション大魔王の壷。

あれはまだまだカワイイほうでしょうか。
でも、これ見てフタを開けない好奇心の薄い子供っているのだろうか。




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伝説の妄想ソウルシンガー ミンガリング・マイク

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©Mingering Mike, mingeringmike.com



ドリ・ハーダー(Dori Harder)さんはいつもの様にフリーマーケットで趣味のヴィンテージレコードを漁っていると、60-70年代にリリースされたと思われるR&Bソウルアーティストミンガリング・マイク (Mingering Mike) のレコードを大量に発見。そしてそれを手にとった瞬間、熟年レコードコレクターの勘からして、「とんでもないレアものをゲットした」予感に溢れました。そしてその予感はまさに的中します。



©Mingering Mike, HEMPHILL Gallery

"Let's Get Nasty" ヤバイことやってやろうぜ。Big Dは彼の親戚。
(1枚目画像のオーディオ・アンドレAudio Andre は彼のいとこ)



ドリさんがレコード盤を開けてみてわかったのは、ジャケットからレコード盤まで「ダンボール製」の本人手作り。全て架空レーベルからリリースされた架空レコードだったのです。ミンガリングさんは1960年代から10年間程で50枚、いや、発見されていないものを含めればもっと多くのレコードを超個人的に発表していたことがわかりました。

昼夜問わずこのミンガリングさんに夢中になったドリさんが、Soul Strut というサイトでこのレコードのことをシェアすると、このフィクション・スーパースター・ミンガリングさんは、たちまちネットを介して有名になりました。




©Mingering Mike, mingeringmike.com



ミンガリングさんによると、貸し倉庫にこれらの作品(彼曰くマイ・ベイビーたち)を入れていたのですが、家賃を払えなくなったためオーナーによって勝手にジャンク品として売り飛ばされてしまったとのこと。それが流れに流れてフリーマーケットで並べられたそうです。なんだかヘンリー・ダーガーやチャールズ・デルショーを彷彿とします。

【ご参照】
美しすぎ。ヘンリー・ダーガーのポストカード
孤高の飛行機製図技師チャールズ・デルショーその1
孤高の飛行機製図技師チャールズ・デルショーその2





©Mingering Mike, mingeringmike.com

ブルース・リーへ捧げる、トリビュート盤


因みにミンガリングさんのオフィシャルサイトがあって、彼の歌声も聞くことができます。ドリさんと多くの方がの協力の賜物でしょう。
Mingerng Mike Official Site http://www.mingeringmike.com/

なかでも、ミンガリングさんが米国政府からベトナム戦争への参加要請招集を受けた悲しみから制作した「All I Can Do Is Cry」(私に泣くことしかできない)という歌の衝撃的なドローンな感じは必聴です。ここから視聴できます。一番トップの曲です。

彼が曲を作るときは、まずタイトルが浮かんでくるそうです。
ミンガリングさん「ほら、霧の中からさ、太陽が突然でてくるような感じさ」




©Mingering Mike, mingeringmike.com



©Mingering Mike, mingeringmike.com



ミンガリング・マイク (Mingering Mike) を検索した時に結構日本語で記事がでてきたので驚きました。なんと、ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界 アウトサイダーソウルアート (P-Vine Books)という日本語の本まで出ている上、テレビにも取り上げられたことが。オバマ大統領とのデュエットアルバム『オバマイク』を妄想リリースしたことが原因でしょうか。

とはいえ、前述の書籍などは中古しか無い上に価格も5700円程もしたり、テレビ番組というのも、フジテレビONE「フジアナスタジオまる生2009」内の「男おばさんコーナー」という、不思議な名前のコーナーで取り上げられたりと、やっぱり物好きな方に好かれる系の方だとは思います。


誰かが言っていました、
どうしてもやめられない好きなことは続けなさい。
それはお金になろうとならなかろうと、あなたの天職なのだ、と。




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トニーさんの至福のケンタッキーフライドチキン帽子 

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©Tony Pedemonte, NIAD Art Center



フェイスブックで発見したNIADアートセンターの写真にほっこりしたのでご紹介。

NIADアートセンターというのは、障害のあるアーティストの芸術制作支援をするカリフォルニアのNPO団体。トニー (Tony Pedemonte) さんはここの所属アーティストです。スタッフの方にお聞きした所、彼はとても「かぶり物」が好きなのだとか。この帽子は手作りではないようなのですが、この至福の表情からなんか色々伝わります。

ところで私はこういう「満足・至福・してやったり」感のある静かな微笑みが大好きです。以前のブログでなかなか好評だった記事の1つ、ジオラマ作家のマイケルさんの笑顔もその典型。見ているこっちが幸せになります。よくわからない薬が蔓延する昨今ですが、そんなもんよりも、とにかく「笑うこと」が長寿の秘訣だったりするそうですヨ。





さてそんなトニーさんの作品もご紹介。まずは立体。


   
©Tony Pedemonte, NIAD Art Center


本人の穏やかな笑顔とは全く別の感情が見えるような作品。現在ニューヨークのブルックリン美術館で開催されている、ジュディス・スコット(Judith Scott) さんの作品を思い出しました。ジュディスさんは2001年に資生堂ギャラリーでも展示されたので、知っている方も多いかも?




©Tony Pedemonte, NIAD Art Center



こちらも冒頭の写真とは雰囲気のぐっと違う作品。穏やかそうな人ほど、奥に潜む思いは強いのかもしません。
トニーさんが立体を制作される様子の映像はコチラ



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NYの地下鉄「パンテーン (Pantene) ×アート」コラボ #WantThatHair

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@newyorkcity, www.instagram.com/newyorkcity


現在ニューヨークの地下鉄、グランド・セントラル・ターミナル(東京駅みたいなもんでしょうか)等で、シャンプーブランド 『パンテーン (Panten)』 の広告が展開中です。トップの画像の通り、大きく一人のアーティストを取り上げているのが目に飛び混んできます。

この様にアートが企業の広告やグッズなどのプロジェクトに使われると、相乗効果でメディア・口コミ・SNS等で話題になり、企業側にとっても斬新さや社会・地域貢献といった意味で大きなイメージアップに繋がります。色んな例としては、コム・デ・ギャルソンがアート作品を頻繁に使用されたり、村上隆草間弥生がルイ・ヴィトン (Louis Vuitton)に、また衝撃的だったのはグッチ (Gucci) がフューチャーした荒木飛呂彦さんの「ジョジョの奇妙な冒険」マルニ (Marni) がアウトサイダー・アートを取り上げた事などなど、この一連の流れはアートファンとしては嬉しいです。NYのこういった事例も、このブログでは取り上げています。

【ご参照】アートと他業界のコラボ記事


ところでトップの画像はインスタグラム (instagram) にアップされた@newyorkcitiy さんのもの。ニューヨーク・シティなんですごい名前がとれたもんです。そのおかげかわかりませんが、フォロワーはなんと1.2億人!彼女がこうやって写真をとって #WantThatHair (このキャンペーンのハッシュタグ) を付けてアップするだけでおおよそ1.2億人にリーチできるということに。インパクトのあるこの絵を活かした大胆な使い方で訴求力も高まり、話題の広告となっています。2014年に始まったキャンペーンですが、あまりにも反響があるため、2015年も続投を決めたとか。こういう企画はどんどん広まってほしいですね。



© www.aw-cw.com/pantene/

全くシャンプーのボトルとかの写真が出ていません。おしゃれ!



© www.aw-cw.com/pantene/


© www.aw-cw.com/pantene/


© www.aw-cw.com/pantene/


イラストの顔の部分に「ここに顔をあてて写真を!」Picture yoursef here! と書いてあったりして、この キャンペーンにのっかったインスタグラマー達がどんどん写真をアップしています。



@eden_micael, www.instagram.com/eden_micael

自分の顔をあてがって写真を投稿する人続出




@ttt_100, www.instagram.com/ttt_100




@viveval, www.instagram.com/viveval



twitter.com/greygravy




@jacalove, www.instagram.com/jacalove



@giovannasun, www.instagram.com/giovannasun

もとの柱の赤によく映えます!



@giovannasun, www.instagram.com/giovannasun

改札口にも



@vangolenia, www.instagram.com/vangolenia

大きな支柱にも



ところでこのアーティストはローラ・レネ (Laura Laine) さん。採用の経緯はわかりませんが、こういったチャンスががもっと色んなジャンルのアーティストにまわってくることを願います。



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新宿で『ヘンリー・ダーガーの部屋』写真展 2月20日から

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アウトサイダー・アート、アール・ブリュットといったジャンルの中で、最も良く知られたスターのような存在、ヘンリー・ダーガー (Henry Darger)。以前小出由紀子さんがラフォーレ原宿で展覧会をしたのでご存じの方も多いのではないでしょうか。そのヘンリーさんが過ごした家の写真展が新宿で開催されるようです。私は残念ながら行けませんが、日本におられる方にオススメです。


【ご参照】美しすぎ。ヘンリー・ダーガーのポストカード


ヘンリー・ダーガーの略歴。
シカゴ生まれ(1892-1973)。障害の兆候がみられたため、12際の頃に知的障害児の施設に移された。16歳で施設を抜け出し病院の掃除夫として働き始める。そして19歳の時に『非現実の王国で』という壮大な作品群の制作を開始。亡くなる半年ほど前まで制作は続いた。その間約70年!死の前年に病気を患い入院するが、その際アパートの大家でアーティストのネイサン・ラーナーさんに「作品は捨ててほしい」と伝えたそうだ。部屋の物を処分するために部屋を訪れたネイサンさんは、そこで膨大な数のアート作品を見つけることとなった。



from google image






冒頭の本はその作品集。小出由紀子さん、都築響一さん編集。日/英語でかかれているので読みやすいです。展覧会でも販売されるかもしれませんが、都築さんのフェイスブックによると残りが少なくなってきたとのこと。また余程の事がない限り再販はしないそうなので、売り切れると絶版になる可能性が高いです。アマゾンHENRY DARGER'S ROOM か、展覧会場で手にされることをお勧めします!




男性器を持った少女たち「ビビアンガールズ」戦記を、カラフルに描いた絵巻物のような作品たち。普段はその素晴らしい作品が注目されますが、今回の目玉は「その作家の家」。本棚にずらりと並ぶ名著の児童書「オズの魔法使い」、「アンクル・トムの小屋」。画材なのかガラクタなのかわからないものが積載したテーブル、ヘンリーさんの信仰が伺えるキリスト・聖母マリア像、危ないものを見てしまった気持ちになる少女の写真とその切り抜きたち・・・・。その閉じられた宇宙の静かな不思議と驚異を体験できることと思います。

トークイベント是非参加してみて感想教えてくださいー!



【イベント詳細】
北島敬三写真展「ヘンリー・ダーガーの部屋」
開催期間:2015年2月20日(金)~3月12日(木)
時間:10:30~18:00 ※最終日は15:00まで。
休館日:日曜日
会場:エプソンイメージングギャラリー エプサイト
住所:東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1階
TEL:03-3345-9881
入場料:無料

<関連イベント>
■北島敬三トークイベント
開催日時:2015年2月21日(土) 14:00 ※約1時間
会場:エプソンイメージングギャラリー エプサイト
入場料:無料
内容:北島敬三が写真展のテーマやプリント制作などについて語る。
※予約不要。座席数に制限あり。



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『いたずらBANK みけねこ』アメリカ進出

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モマ(MoMA)のデザインストアには参考になる商品があるのでたまに店舗やウェブを覗いてるのですが、先日どう見ても異質な商品を見つけてしまいました。

南国みかんと日本語で書いている。超読める。

この違和感、例えば
海外旅行をした時に日本語の看板を突然見かけた時のような気分でしょうか。「一風堂」おお、読める、みたいな。このミケネコちんの英語名は、全然かわいくないけど『Cat in Box Bank』。しかもベストセラー商品らしい。やっぱり犬・猫好きは万国共通なんでしょうか。




日本ではいたずらBANK みけねこという名前で2000円程でアマゾンなんかにも売っているようですが、見てみると三毛猫の他にも茶トラ・アメショからイヌバージョンまで色々あるんですね。なぜ天下のモマ様がこのみけねこを選んだかはわかりませんが、こんなところにも静かに日本が海外進出しているのを見つけてほっこりしたという話でした。ぷぷ。

全然アートじゃない気もするけど、モマのデザインショップに置いてるんだから、
これはアートです。

わたし的にはこれは存外に深いトピック。
私は〇〇なんですと言い切ってしまえば、その環境にさえあれば、「そう成る」
このネコちんは、その典型例に認定しましょう。


あなたは誰ですか?

「宇宙人です」


はい、宇宙人認定。






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人と言葉と「ダニエル・グリーン」

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Daniel Green, invitation card from www.creativityexplored.org


先日家に帰ると、とても素敵なお知らせハガキが届いていた。ダニエル・グリーン (Daniel Green) さんの展覧会。会場はカリフォルニアのサン・フランシスコにある『クリエイティビティ・エクスプロード (Creativity Explored) 』という、障害のあるアーティストを支援するNPO団体のギャラリー。

絵葉書になった作品は、ジョセフィン・ベイカー (Josephone Baker) とその背後にぎっしりとダニエルさんの気に入りの言葉、テレビ番組、ゲーム、スポーツ、映画、俳優、日程等がびっしりと書き込まれたもの。因みにジョセフィン・ベイカー(1906-1975)というのは、『ブラック・ヴィーナス』とか『黒い真珠』などと呼ばれたアフリカ系アメリカ人の最初のスーパースター。腰の周りにバナナを巻きつけて踊るというセクシーな衣装も有名になりました。この絵ではその衣装をきたジョセフィンが描かれています。





ちょっと何が書いてあるのかよく見てみました。

アメリカのテレビ局であるNBC、CNN、FOX、ESPN。銀行のバンク・オブ・アメリカ。アメリカのテレビ番組のフルハウス、Jeopardy、著名人ではロビン・ウィリアムス (Robin Williams) 、ダスティ・ホフマン (Dusty Hoffman)、トム・クルーズ (Tom Cruise)  、映画のレインマン (Rain Man) 、地名はサンタバーバラがよく出てきます。よくわからないものだと、Divorce Coat(離婚裁判所)でしょうか。なんかあったのか?

あとは’一日の予定でしょうか、11時からワーク、12時にランチなどの日時もびっしり。日本関係のものもあって、スーパー・マリオ・ブラザーズは登場回数が多く、YOKOZUNA(横綱)なんてのもあります。




©Daniel Green, www.creativityexplored.org

ダニエルさん。一緒にドーナツとか食べにいきたい感じです。




©Daniel Green, www.creativityexplored.org


©Daniel Green, www.creativityexplored.org


©Daniel Green, www.creativityexplored.org


©Daniel Green, www.creativityexplored.org



展覧会は1/15から3/4まで。このユニークなスタイルの作品群を見に、是非サン・フランシスコへ!このギャラリーはスタッフの人達が本当に優しく、雰囲気もハッピーで行くだけで幸せになります。周辺もとてもオシャレなので、観光にぴったり。



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結んで開いて「ジュディス・スコット」Judith Scott

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ニューヨークのブルックリン・ミュージアム (Brooklyn Museum) にてジュディス・スコット (Judith Scott,1943-2005) さんの展覧会が開催中です(2015年3月29日まで)ニューヨークは「ボロー」と呼ばれる区に分かれていて、ブルックリンはその1つ。雑誌フィガロとかポパイなんかでニューヨークが特集される時は、「今ブルックリンが熱い!」みたいな感じで特集されることの多い、アートに溢れたエリアです。

ジュディスさんは
生前、カリフォルにあるクリエイティブ・グロウス という障害のあるアーティストを支援するNPO団体に所属し、作品を制作していました。というのも、彼女はダウン症を患い、さらに耳が聞こえずしゃべることもままなかった為、施設に通っていたのでした。

ダウン症で耳も聞こえなくて話せない、なんて、ヘレン・ケラーさんみたいじゃないか!とか思ってしまいますが、まさにそんな背景から
「アウトサイダー・アートやアール・ブリュット」という「正規の教育を受けていないアーティスト」と呼ばれてもいます。

ところが彼女はコンテンポラリー(現代)・アーティストとしても知られているんです。まさに作品が本当に素晴らしかったことと、施設側のアプローチ「障害者のアートじゃなくて、普通のアーティストなんです」という姿勢が実った事例なんだと思います。




ジュディスさんの手法は、とにかく身の回りにあるものを糸やホース等で、ひたすらと結ぶ・結ぶ・くるむ・結ぶ・・・・・。出来上がった作品の織物のような色合いと存在感には驚きます。さらに、作品が一斉に並べられた時の景色は壮観!の一言。




エントランスホール



会場の様子




ジュディスさんが初めて制作した、記念すべき作品



そして、ジュディスさんの遺作となった最後の未完成作品



布の切れ端で作られた作品




ポリタンクのようなものが巻き込まれている



延々と大声でおしゃべりしていた観覧者が、会場にはいったら黙りこんで熱中



壁に掛けられた横1.5メートル幅くらいの作品



ぐっと寄ってみた



集合することで発生する何かがみえる



本人談:インスタグラムにアップ中



ミュージアムショップにはオシャレなカタログが!



この作品が好きでした。



マグネットとポストカード購入







展覧会の様子はニューヨーク・・タイムズにも取り上げられていました。The New York Times  

障害があるとかないとか関係なく、いいものが大きな美術館でどんどん取り上げられていけばいいな、と思っています。




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ブルックリンLOVE ブルックリンミュージアムのミュージアムショップ

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先日ニューヨークの「ブルックリン・ミュージアム」で行われた、自閉症を患い盲目でありながら、現代アーティストとして有名になったジュディス・スコット(Judith Scott) さんの展示をご紹介しました。その後ミュージアムショップへ。ミュージアムショップはアートとグッズのコラボ商品が沢山あるので、日々アートを広めようと活動している私としては見逃せないスポットです。

さて、ブルックリンというのはニューヨークの中の1つの区の名前ですが、ブルックリンの人はびっくりするくらいブルックリンのことが大好きです。ブルックリン在住の人に「どこから来たの?」と聞くチャンスがあった時、相手が「I'm from Brooklyn (ブルックリンだよ)」と誇らしげに言っているように見えたとしたら、それは多分勘違いじゃないです。

ブルックリンと書いたTシャツを着ている人なんてしょっちゅう歩いている位です。「New York」と書いているよりも、何故か見た目もおしゃれな感じになるからでしょうかね。東京で文京区とか書いたTシャツの人とかあんまり見たことないですよね。

それでは地元愛に溢れたミュージアムショップをお楽しみ下さい。



ブルックリンコーナー



ブルックリンコーナー2



ブルックリンクッション



ブルックリンTシャツ



特大ブルックリンマグカップ



地球の歩き方・るるぶ・フィガロ等のガイドブックにもよく載ってるモーリスキッチンのシロップ



何故か日本のこけしが並ぶ横に、これまたニューヨークのお土産の代表格、マストブラザーズの板チョコ



極めつけなのは、この・・・・



ブルックリンのエリアの形のクッキー型(笑)どんだけ好きなんだ



ジュディス・スコットさんの作品がクッションになった物。アート×テキスタイルは相性◎ですね



130ドル(1万5千円)。結構いい値段。。



アウトサイダー・アート好きにはたまらない書籍等も



こんなおしゃれなゴム手袋買ってしまいましたー



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想像絶するキラー・ハイヒール展

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現在ニューヨークのブルックリン•ミュージアムでは、キラー・ハイヒール展(Killer Heels) が開催中。

【同美術館の関連記事ご参照】
ダウン症で耳の聞こえない芸術家「ジュディス・スコット」
地元愛に溢れたブルックリン・ミュージアムのミュージアムショップ

最初は、どうせルブタンのハイソでシャレオツなハイヒールが並んでるんでしょ、と思って舐めてかかって入場しました。ところが・・・ハイブランドから
新進アーティストの「既製品ではないアートとしてのヒール」を楽しめるものすごい展示でした。



Christian Louboutin. "Printz," Spring/Summer 2013. Courtesy of Christian Louboutin. Photograph: Jay Zukerkorn


ブランドラインナップはシャネル、クリスチャンルブタン、セリーヌ、プラダ、フェラガモ、マルタン・マルジェラ・・・等々といった女子の憧れ。なのに、超絶分厚いプラットフォームにピンヒール、股下ギリギリまでゴムで覆われた「汗かいたらどうすんの!?」と野暮な疑問が湧いてしまうようなブーツなど、本気のフェティッシュ世界ムンムン。さらに、観覧者もヒトクセある強者が多く、ニューヨーク感も満載でした。日本国外で美術館に行く時は、展示だけじゃなくて「見に来ている人を見て楽しめる」という味わいもありますよね。




股下まであるフェティッシュなブーツ


そんな中でも凄いインパクトを醸し出していたのが、冒頭の 串野真也(Masaya Kushino)さんという日本人作家の黒い翼の生えた厚底ブーツ。レディー・ガガ (Lady Gaga) さんも串野さんのヒールのファンでご愛用とか。丁度このブーツを着用した写真が串野さんのフェイスブックページにありました。(彼女が履くとそんなに派手に見えないのが不思議。)




Kushino Masaya Facebook, www.goo.gl/LkubUF



串野さんのウェブサイトには他にも目の覚めるような作品が多いので、是非訪れて見てください。特にリボーンというシリーズがいいですね・・・。勝手に共感できるストーリー性があります。個人的にはビョークに履いて歌ってもらいたいなーと思いました。



http://masayakushino.jp/creation/reborn.html



本筋に戻りますと、この展示、巷に溢れ消費されまくったハイブランドの既製品ではわからない、魂込めて作られたアートの真髄を見たような思います。
思わず顔がニヤつくような 変なヒールが沢山。何回も、これ作った人絶対変 認定しました。

オフィシャルサイトの動画で会場の様子がよくわかります。






私の目に留り、印象深かったヒールをいくつか。



なんと セリーヌ  Celine。ボストンバッグに群がる諸氏に、バッグと同じように使用してもらいたい。




まるでもののけ姫の乙事主(オッコトヌシ)様。IRIS VAN HERPEN × United Nude




ドクター中松が頭に浮かばなくもない・・・。これは確か、フェラガモ。



デミアン・ハースト なのに、普通におしゃれだな。



履くのか これを・・・・?



ものすごく普通に見えたCHANEL



つま先と踵が逆転ヒール(左)



とても人間が履けるようには見えない





これは、MITラボで働く・歌う美貌の理系女アーティスト、スプツニ子!さんと串野さんの共同作品「菜の花ヒール」。原発の事故で被害のあった福島を支援する目的で作られたものだそうでうす。歩く度にヒールの上にある
タンクのようなものから、菜の花の種が土に植えられるようになってます。チェルノブイリ原発事故後にウクライナ政府やベラルーシ政府が放射能汚染地域で栽培しているようで、汚染された土壌に有効な植物なのだそうです。




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メトロショー Metro Curates 2015

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ニューヨークで毎年行われているアートフェアのひとつ『メトロショー (Metro Curates)』 が1月22日-1月25日まで開催されました。メトロショーとは、フォークアート、プリミティブアート、アウトサイダー・アート、アール・ブリュット、セルフトート等のギャラリーが出店する展示会。「それ系のアートフェアといえば、アウトサイダー・アートフェア (Outsider Art Fair) なんじゃ? 」という通の方もいらっしゃると思いますが、このメトロショーも近年双璧となっているフェアなんですね。約40ギャラリーが参加して盛況となりました。


【ご参照】 メトロショーの過去記事

トップ画像はシルヴェイン&ギレーヌ・スターレンス (SYLVAIN & GHYSLAINE STAELENS)。どこかスタジオジブリ的な、AKIRA的な空気を感じます。ケビン・モリス・ギャラリー(Cavin-Morris Gallery) からの出展。このギャラリーではセルフトートから現代アーティストまで、日本人の作家も多く所属しています。




目を引いたのは、ソランジュ・クノップ (Solange Knopf) のもの。既に売約済み。全体的に柔らかな色合いながら、クリス・オフィリ (Chris Ofilli) にも共通する呪術的な要素が散りばめられていて奥が深いです。この作品の隣にあったのが2012年に兵庫県立美術館で開催された『解剖と変容』で広く日本に紹介されたアンナ・ゼマンコヴァさんの作品。価格は約270万円。生前の彼女が想像したでしょうか。絵と価値と価格って面白いものです。他にもモンマ(M'onma) さんという日本の作家の作品もあったり、相変わらずてんこ盛りのブースでした。


とってもかわいかったルー・ビーチ (Lou Beach) さんの作品





地図・地下鉄マップ・カレンダーと、様々な見方ができる不思議なこの作品は、ジョージ・ワイドナー ( George Weidener) さん 。リコ・マレスカギャラリー (Ricco Maresca Gallery) より。彼は西暦180年以降数万年先(数百万年先まで、という説も)の日時と曜日まで、コンピューターよりも早く言えるという「数字にとりつかれた天才」。超独自の魔法陣のようなもので歴史を読み解く持論があるそうです。彼の記事を読めば読むほど興味深い。アスペルガー症候群なのだそうですが、先日ご紹介した「天才サヴァン症候群のグレゴリー・ブラックストックさん」を彷彿としますね。

【ご参照】天才サヴァン症候群画家グレゴリー・ブラックストック




障害のあるアーティストを支援するNPO団体もブースを構えています。アンブレラ・アーツギャラリー (Bodell.Fahey.UmbrellaArts) 。現代アート的な作品が多くみられます。


アネット・コーズ (Anette Cords) さんの刺繍タペストリー



ウィル・ブレディ (Will Brady) さん、犯罪者のポートレイト。



ウィル・ブレディ (Will Brady) さん本人。



同じく障害者を支援するNPO団体、ファウンテン/ギャラリー (Fountain Gallery) 




Hayama Teijiさんの作品、ステファン・ロマーノギャラリー (Stephen Romano) 。このギャラリーはいつも展実物がユニークで、他のどのブーストもひと味違ったものが見られます。


掲載しようかどうか悩むレベルの鳥肌作品。コリン・クリスチャン (Colin Christian) 




きゃりーぱみゅぱみゅの肖像画みたいな作品、アナ・ベゲヤン (Ana Bagayan) さん。



ボッシュの世界を現代に蘇らせたような、エル・ガト・チムニー (El Gato Chimney) さん。



一風変わったブースも。アデルソン・ギャラリー Adelson Galleries



トラディショナルなフォークアートギャラリーも健在



まさに、アメリカン!




それではまた来年!今週からはアウトイダー/アートフェアが始まります。




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ニューヨーク、アートフェア会場のビフォー・アフター!メトロショー2015にて

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このブログではニューヨークを中心に、アメリカのアートフェア・美術館・ギャラリーの展示レポをお届けしています。いつもは整然と出来上がった会場のみをアップしているのですが、ちょっと展示前の様子もご紹介。ギャラリー関係者がアート作品を飾るのは勿論のこと、「縁の下の力持ち」たちが怒濤の会場組み立てラッシュをしている姿を見るのが私は結構好きなんです。てことで、先日お伝えしたメトロアートフェアのビフォー・アフター写真をちょっと公開してみます。


ビフォー:入り口を作る!(こちらの組み立て屋さんはほぼみんな制服のようにジーパン履いてる)



アフター:エントランス完成!(入り口係の人って一日中立ってるよなー、すごいなあ。。。)




ビフォー:会場のチケット売り場周辺も物だらけ!




アフター:人で賑わうフェアーの始まり!



ビフォー:もうちょっとで完成・・・・



アフター:お見事!




ビフォー:作品をブースに展示するギャラリストたち。やること沢山!



アフター:シャキーン、完成ー



フェアを支えるパートナー・スポンサーの会社


アイドルのコンサートや、ディズニーランドや、テレビ番組等々・・どんなイベントも裏舞台があるもの。見方を変えれば色んな楽しみ方ができますね。
ニューヨークでは本日より名物アウトサイダー・アートフェアが始まりました。現場感伝えていきますー。



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コネクティングカルチャー Connecting Cultures@Brooklyn Museum

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いくつか展覧会をご紹介したニューヨークを代表する美術館のひとつ、ブルックリン・ミュージアム。私の予想をはるかに超える展示企画の量と質だっため、何回かに分けてお伝えしています。

【同美術館の関連記事ご参照】
レディー・ガガも愛用のヒールアーティスト串野真矢さん、スプツニ子!さんも展示されたキラー・ヒール展
ダウン症で耳の聞こえない芸術家「ジュディス・スコット」
地元愛に溢れたブルックリン・ミュージアムのミュージアムショップ

美術館に入った瞬間、冒頭の画像の目に吸い込まれるようにしてこの『コネクティング・カルチャー (Connecting Cultures) 』展のエリアに進みました。この目のオブジェクトは紀元前1530 年代のエジプトの棺から発掘されたもの。表示のパネルは印刷物にも関わらず、遠目からでも強烈なパワーを放ってます。



この展示では 「場所を繋げる」「人を繋げる」「物を繋げる」というテーマで異文化・時代間でのクロスカルチャーの面白みを体験できます。展示物は、中国陶器・古代エジプトの発掘物からはたまた現代アートまでが同じ空間に並べられ、洋物・和物・時代もごっちゃまぜ!それなのにまとまってみれて、見栄えも美しい。これぞ企画展だよなという楽しさがあります。これ、同じことを自宅のインテリアでやったら大変なことになりそうです。(私が体験済みなのですが、好きなものだけ集めて並べたら統一感がなくなって、ただ整理のできない人の部屋になるという・・・)
で、クロスカルチャーでって何が観れるの?となりますが、例えば下の目を並べたものが分かりやすいです。


Details of four works in the Connecting Cultures installation, from top: Seated Shakyamuni Buddha, late 19th–early 20th century; Girl in a Japanese Costume, circa 1890, William Merritt Chase; Head from a Female Sphinx, circa 1876–1842 B.C.E.; and Young Woman Overtaken by a Storm, 1799, Chevalier Féréol de Bonnemaison



時代・国・作品形態も違いますが、共通して「目」というオブジェクトを表現しています。こういう見方って、ただ美術館を眺めたり美術の教科書をめくっているだけでは中々できないですよね。それぞれ人生かすりもしたことのない作家達が創ったものから、何か普遍的なものを感じられます。



©www.brooklynmuseum.org

場所を繋げる、コネクティングプレイス



©www.brooklynmuseum.org

人を繋げる Connecting People(左の額絵が分かりやすいですね)




©www.brooklynmuseum.org

物を繋げる Connecting Things すごい数の水差しのコレクション




©www.brooklynmuseum.org

物はどんどん繋がります。面白い。



ブログにいただいたFiora Japan さんのコメントで「現代美術の良さは子を持つ親になってから奥深さを感じています」というのがありました。その時の自分によって感じるものや見方は随分変わるので、時を経て多重の面白味がでますよね。

「お腹が減っている時」に肉汁したたるステーキの絵を見たらじゅわっとヨダレがでますが、「満腹の時」に同じ絵を見てもスルーするわけです。結局アート鑑賞というのは、自分を観察するという行為なのかもしれませんねー。




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珍しいもの見たいなら・・・アウトサイダー・アートフェア 2015

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Howard Finster and Cat Wentworth, Institute 193

ちょっと際どいような、見たことないようなアートを見てみたい!そう思った人には、『アウトサイダー・アートフェア』を一度覗いてみるのがオススメ。毎年ニューヨークとフランスで開催されているこのアートフェアは、あんまり美術の教科書には出てこないような、不思議な魅力の溢れたアートに出会えます。これらの作品は「アウトサイダー・アート、アール・ブリュット、セルフトート、ナイーブ・アート、ヴィジョナリー・アート・・・」など言い方は様々ですが、どの作品も心に残るものばかり。

冒頭の美女はケンタッキー州のインスティテュート193 (Institute193) という団体のディレクター、キャット・ウェントワースさん (Cat Wentworth)。この団体はアーティスト・ミュージシャン・ライターとコラボするNPO団体&ギャラリーで、毎年このアートフェアに参加しているのだそう。一緒に写っている作品はアウトサイダー・アートアートを代表する作家の一人、ハワード・フ
ィンスター (Haward Finster) の絵が描かれたボード。




【ご参照】過去のアウトサイダー・アートフェアの記事

私のブログを読んでくださっている方には「似たようなアートフェアの記事なかった?」と思われる方もおられるかと思います。前週に開催されててお伝えしたのが『メトロショー (Metro Curates) 』というアートフェア

『メトロショー』はどちらかというと「フォークアート」というその土地固有の伝統的な民族芸術品が多く、参加ギャラリーもアメリカが中心です。それに対してこの『アウトサイダー・アートフェア』はアメリカ全土とヨーロッパ等からギャラリーが参加し、現存のアーティストの作品が多く、より「アウトサイダー・アート、アール・ブリュット」の要素が濃いアートショウなんです。




会場前の様子。実は開催前日NYでは記録的な吹雪という予報があって飛行機もほぼ全便キャンセル・地下鉄も停止という非常事態に見舞われましたが、無事開催の運びに!


そんな天候とは裏腹に会場は大混雑でした。



毎回、カタログとして販売可能なレベルの冊子!




早速購入した絵をお持ち帰りの紳士



とっても目立っていた2人!



只者ではない雰囲気の入場者も・・・ファウンテン・ギャラリーのブース (Fountain Gallery)





先日このブログ記事にもしました、ダウン症で耳の聞こえない作家・ジュディス・スコット (Judith Scott) さんの作品が展示されていました。クリエイティブ・グロウス (Creative Growth) というカリフォルニアの障害のあるアーティストを支援するNPO団体のブースです。現在ブルックリン・ミュージアムでも展示中!


ジョン・ブリルさん(John Brill) Kent Fine Art Gallery。独学で写真を撮るアーティスト





ケビン・サンプソン (Kavin Sampson) さん、ケビン・モリス・ギャラリー (Cavin-Morris Gallery) より。まるで海賊に襲われ十年くらい漂流をした幽霊船のような船。見た
瞬間頭にパイレーツ・オブ・カリビアンの音楽が流れてドキドキワクワクしました。


作者不明の作品、フレッド・ジャンピエトロギャラリー (Fred Giampietro Gallery)



両面に作品が!




巨匠ヘンリー・ダーガー (Henry Darger) 。リコ・マレスカギャラリー( Ricco Maresca Gallery) より




アウトサイダー・アートフェアのオーナーである、アンドリュー・エドリンギャラリー (Andrew Edlin) からも、ヘンリー・ダーガーの出展。この絵はブースの表には出されておらず、柱の中の隠し部屋に展示されていました。ギャラリーにあるVIP専用ルームのような、コレクター心をくすぐる仕掛け。




スーザン・テ・カーランギ・キング (Susan Te Kahurangi King) さんのドローイング。クリス・バーン・ギャラリー (Chris Byrne) より。キッチンのシンクの様子。水が流れ出る蛇口、カップ、石鹸等が、まるで生きて狂ったように動いて見えるデフォルメ感が天才的。ディズニーを素で超えています。



見応えのある作品が多かった、ギャラリー・ボナール (Galerie Bonheur)




そのギャラリーボナールからの出展、クレイグ・ノートン (Craig Norton)。彼はアメリカのナイトクラブで見張り人の仕事をしながら、そのクラブの前で自分で装飾した花瓶を売り始めたのがアーティストとしての出発点だったとか。歴史・政治・宗教などに疑問を呈する作品を多く発表しているようです。以前このブログでも取り上げた、黒人の貧困と桃源郷を描き続けたベニー・アンドリューズ (Benny Andrews) をふと思い出しました。




障害のあるアーティストを支援するピュア・ビジョン・アーツ (Pure Vision Arts) から、ニコール・アッペルさん(Nicole Appel) の作品。作品の緻密さに目を奪われます。(と同時に、迫力のあるスタッフさんにも目を奪われます)


日本からはギャラリーが2つ出展。こちらは海外のアウトサイダー・アート関係者やコレクターの間でも有名な、
小出由紀子事務所 (
Yukiko Koide Presents ) 。 



やまなみ工房の井村ももかさん、鎌江一美さん、工房集の斉藤祐一さん、柴田鋭一さん等の作品が





まるで水木しげるの漫画に出てきそうなキャラで私の中では有名人のヘンリー・ボクサーさん (Henry Boxer Gallery) 。
背後の左には数字にとりつかれた天才、ジョージ・ワイドナー (George Weidner) さんの作品。



マッジ・ギル (Madge Gill) の小さな作品も売られていました。こ、この値段なら手が出る・・・?




天才サヴァン症候群画家のグレゴリー・ブラックストックさん (Gregory Blackstock) の作品、ガードレイルギャラリー (Garde Rail Gallery) から。なんと飾ってあるTシャツはコム・デ・ギャルソンの物でした!

さて、コム・デ・ギャルソンといえば。。。センセーショナルなコラボレーションをして話題になったのが、ロービジョン (Raw Vision)



「こりゃー、まじいいよ!」と、会場で配布されたコム・デ・ギャルソン× ロービジョンの水ボトルを片手に。コンスタンチン・グリマルディス (Constantine Grimaldis) さん。すごい迫力だったので、カメラを持つ手がぶれぶれになりました。


ロービジョンのブース。エディターで評論家のエドワード・ゴメスさん (Edward Gomez)。



ロー・ビジョンのファウンダーのジョン・メイゼルズさん (John Maizels)



【お知らせ】




ロー・ビジョンはロンドンで発刊された、世界唯一のアウトサイダー・アート、アール・ブリュットの専門誌です。先日最新号の84号が発刊しました。数に限りはありますが、日本で購入されるならオススメなのが、私もお手伝いしていますこちらのお店。全文英語ですが、英語の練習にもいかが?



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ロービジョンマガジンのオフィシャルFacebookで紹介されました

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このブログ『アメリカぷるぷるアート観光 Altruart in America』の先日のアウトサイダー・アート・フェア2015の記事が、オフィシャルのロービジョンマガジンのフェイスブックページで紹介されました。このロンドン発のRaw Vision という英語雑誌(年4回発刊の季刊誌)は、アウトサイダー・アートやアール・ブリュットといった作品を古いものから新しいものまで取り混ぜて紹介する稀有な雑誌でして、私がかねてからより大ファンの雑誌のひとつなのです。

お世話になっている服部正さん(この分野のアート作品を日本に広めた第一人者のひとり。現甲南大学文学部准教授)がロービジョンに寄稿された際などは、ワタシ的には幻の共演という感じで、はっきりいって鼻血ものの興奮だったことを今でもはっきり覚えています。

そのうちに、ロービジョンの発起人でもあるジョンさんとお会いする機会が増え、日本でもこの雑誌をお届けするお手伝いを始めております。この雑誌は英語で書かれているのですが、とにかく写真が多いのでそんなに困ることはありません。この分野の作品が好きな方には、世界各地で現在行わている展覧会の紹介も見ものですし、80ページにわたって全ページ楽しんでいただけることと思います。

紙媒体の経営が落ち込む中、「それでも紙で手元に置いておきたい」という需要は必ずあるもの。こういうニッチで価値のある雑誌って、みんなが買わないとすーーーっとなくなっちゃうんですよね・・・。

そんな中でもこの雑誌が生きながらえているのは、コム・デ・ギャルソンの川久保玲さんのような方だけではなく、一重に「この風変わりなアートが好き」という、アートラバーの方々の支えなのだと思います。へー面白そうだな、と
思っていただけたら、是非一度お手元に置いてみて下さい。


【最新号・ロービジョン84号 発売中】


最新号の84号が発刊中。バックナンバーも面白いよ
こちらのお店 シービーエンタープライズよりお求め頂けます。




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犯罪者のポートレイト&ギャラリーの舞台裏 Bernarducci Meisel Gallery

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Marina Press with PA Magazine at Bernarducci Meisel Gallery

ニューヨークのセントラル・パーク近くのエリアにある、ベルナルドゥッチ・メイセル・ギャラリー (Berunaruducci Meisel Gallery)  で、ロバート・ニューウェック(Robert Gniewek) さんによる「悪魔のポートレイト (Portraits of Evil) 」(2014年12月5日-2015年1月31日)  という犯罪者のポートレイトが展示されている・・・・という話を小耳に挟んだので、寒さに負けず行ってみました。

お出迎えしていただいたのが、このギャラリーのアソシエイト・ディレクターのマリーナ・プレスさん (Marina Press) 。最近PAというアート雑誌のキュレーションしたのよ!と、雑誌を手にとろけるような笑顔。英語・スペイン語・ロシア語のトリリンガルで、この美しさで、一流ギャラリー勤務!という鬼に金棒みたいな女子です。しかも驚くほど優しいという無敵さで、見ていると視力が落ちるんじゃないかと思うほど眩しい人でした。




この展覧会では、アメリカで有名な犯罪者のポートレイトの作品が展示されています。写真に見えますが、これはマグショット等を模した油絵の作品。マグ・ショットというのは、犯罪者が警察に捕まった後に顔や身長等の特徴がわかるように撮影された写真のこと。よくアクション映画なんかにでてきますね。個人的には映画のユージュアル・サスペクツのジャケとか思い出します。


John by Robert Gniewek © 2013 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 60 x 40"


最初に目に留まったのはこの作品。ジョン・ウェイン・ゲイシー (John Way Gacy) を描いたもの 。ジョン・ウェイン・ゲイシーとは、アメリカで「史上最悪のシリアルキラー(猟奇殺人犯)」と呼ばれている犯罪者です。子どもたちを楽しませるためにパーティなどでピエロ(クラウン)に扮しチャリティーに熱心だったのですが、実は33名の少年に性的暴行を加え殺害していた事が判明し、死刑となりました。

余談ではありますが、このジョン・ウェイン・ゲイシーは
ピエロの絵をよく描いていて、それが今やコレクターが付くほどのレアものとなっていたりします。ちょっと信じられないかもしれませんが、アメリカには囚人・死刑囚などの描いた作品を扱うギャラリーやNPO団体が沢山あり、プリズンアート (Prison Art) なるジャンルもあるほどです。アートフェアにその団体の作品が出展されたりしています。そんな不謹慎な。。。という声もあるかもしれませんが、これもアメリカ。

さらに余談ですが、アメリカで昨年から大ヒットしているポッドキャストに「シリアル (Serial) 」というものがあります。
1999年に実際に起こったボルチモアの高校生による元彼女の殺害事件を題材とした推理もの番組で、なんとポッドキャスト史上最速で500万ダウンロード& ストリーミングを達成。中毒性のある内容にハマっている人激出のようです。

日本でも、囚人や死刑囚が描いた作品が
鞆の津ミュージアムなどで展示されたので、そういった作品を目にしたことのある方もおられるのではないでしょうか。



http://www.bernarduccimeisel.com/artist/index.php?aid=55

ところでこの「悪魔のポートレイト (Portraits of Evil)」というシリーズは、ロバートさんの普段のプロジェクトではありません。彼の本流はアメリカを描くこと。ミシガン州デトロイト生まれの彼は、ダイナーやバーの景色からタイムズ・スクエアなどのアメリカのシンボリックな街頭の景色を主に描いています。特にネオンが光り始める夕方から夜にかけてのノスタルジックな景色が多く、日本人にとっては古き良いアメリカのフィルムをみているような気分。

今回のポートレイトのシリーズ、切り口は違いますが、これもまさに「アメリカ」を捉えたものに他なりません。日本と比べて圧倒的に人口が多いこともあり、必然的に犯罪件数も多い国です。そのダークサイドを描くこともアートの使命なのかも。。。。光も影も、私達が積み上げたものの1つです。



Jared by Robert Gniewek © 2012 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 60 x 40"

アリゾナで約20人が死傷した銃乱射事件の犯人ジャレッド・ロフナー (Jared  Loughner)



OJ by Robert Gniewek © 2012 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 60 x 40"

アメリカで知らない者はいない、元アメリカン・フットボール選手で俳優でもあったOJ・シンプソン (O J Simpson) 。裁判も「人種差別・有名/無名な人の差別」など様々な要素をはらみ、現在も服役中・・・。



James by Robert Gniewek © 2012 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 60 x 40"

2012年にコロラド州で起きた、映画館内での銃乱射事件の犯人ジェームズ・イーガン・ホームズ( James Eagan Holmes) 。まだまだ記憶に新しい犯罪です。



Lee by Robert Gniewek © 2012 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 60 x 40"


アメリカ合衆国第35第大統領ジョン・F・ケネディの暗殺の実行犯とされている、リー・ハーヴェイ・オズワルド ( Lee Harvey Oswald) 。

これらの作品を前に色々思いを巡らせていたところ、マリーナさんが奥のVIPルームに連れて行ってくれました。この部屋はギャラリーの顧客など、頻繁に作品を買う方などの為に用意してあるお部屋で、中々普通お観光などでは見せてもらえるエリアではありません!ということで、ギャラリーの裏側もご紹介~。




ロバートさんのメインの作品が展示。ギャラリーらしいデザイナーズソファーもあって、なんだか得意客気分!このうちの1つが既に販売済みのようでした。価格は軽く、500万円代・・・・・。



奥に色々あるのよーと・・・



Big Kiss by Hurbert De Lartigue © 2012 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 79 x 79"

ディレクターさんの机。ギャラリーの一部みたいですね!ハバート・デ・ラルティグ (Hubert de Lartigue) さんの唇の作品がマッチしていてとってもオシャレです。後ろから「日本人の作品もあるわよ!」とマリーナさんの声が。





Ohkubi-e by Ken Matsuyama © 2009 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 4 x 4"

現代アーティスト、松山賢 (Ken Matsuyama) さんの作品。柔らかい美女の絵。マリーナさんにすごく似合っています。アジア人の作家は色々いるわよ~と、更に色々ご紹介してくださいました。



MJ Kim by Park Hyung Jin © 2013 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 76.25 x 51"

パーク・ヒュン・ジン (Park Hyung Jin) さんの作品。大きい作品は見栄えも良く、見応えありますね!



Beach 169 by Hilo Chen © 2012 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 24 x 30"

ビーチの太陽を感じるような、セクシーな油絵。ヒロ・チェン (Hilo Chen) さん。 台湾の作家さんのようです。



Beach 173 by Hilo Chen © 2012 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 30 x 40"


こちらもヒロ・チェンさん。たっぷり作品を見せて頂き、さーて帰ろうと思い背後に気配を感じたので振り返ると・・・・



Classical Allusion by John Deandrea © 1987 Bernarducci Meisel Gallery, oil on linen 60 x 30 x 31"

ああ、本当に驚いた。ジョン・ディーンドゥレア (John Deandrea) さんの立体作品でした。本当に無造作においてあったので、一瞬汗びっしょりかきました。すごいぜアート。

ロバートさんの作品を見に行ったのですが、結果的にギャラリーツアーをさせていただくことができ、とっても素敵な時間となりました。観光でギャラリーに入るのって中々緊張することもあるかもしれませんが、気軽に回って見てくださいね~。




日本限定マルニのアートとチョコのコラボ

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©Isetan Shinjuku

アメリカにもバレンタインデーはありますが、「女性が男性(や女性の友人)にチョコをプレゼント」という日本とは少し様子が違い、「男性から女性に贈り物をする」ことが多いんです。恋人同士は勿論のこと、息子が母親に薔薇の花をあげたりするなんていう景色もあちこちで見られます。

そんな差もあってか、日本で話題にもなったトップ画像のマルニ (MARNI) の超絶かわいいチョコですが、実は『日本限定品』。今日ニューヨークのソーホーにあるマルニの店舗に駆け込んで聞いてみたところ、アメリカでは販売されていないことが判明しました。店員さんに写真を見せたところ、店中の店員さんが集合して「私もたべたかったのよーーー!日本だけなのよー!」と「なんで日本だけ」大会になりました。

ところでこのブログでなぜマルニなのかというと・・・
先日の記事でマルニが障害のあるアーティストの作品がしたことをお伝えしていたからなんです。

【ご参照】ファッションブランド・マルニとアウトサイダー・アート




©marni-anticamera.com

障害のあるアーティスト フランソワ・ザビエ(Francois-Xavier Tavy-Sacley)のこの作品が・・・



©MARNI

こんなスカートになったり・・・・・


©MARNI

こんなトートバッグになったり・・・・・


©MARNI


色違いも登場してワンピースになったりしたわけですね。以前障害のあるアーティストの作品がチョコレートの絵柄になった事例をご紹介しましたが、

【ご参照】チョコレートの絵柄になった事例
ルチェッティ サン・フランシスコ発の入手困難なチョコレート
そのチョコレートを空輸してみた

今回はチョコレートの箱や包み紙になるという素敵な展開になりました。


©Fashion Press, http://www.fashion-press.net/


沢山バリエーションがあって、見ているだけでもう春を予感させるような雰囲気です。
こんなチョコもらった方は幸せ一杯ですね。


©Fashion Press, http://www.fashion-press.net/

先ほどの作品が使われた、梅田阪急の限定番:ビターチョコレートとクランベリー&ホワイトチョコ。


©Fashion Press, http://www.fashion-press.net/

同様の作品が使われた新宿伊勢丹MEN限定のコーヒー&ホワイトチョコレート、アーモンド&ミルク。


ニューヨークでは手に入らないのか、、、とがっかりしていた私をみた店員さん。私がこのブログの説明をすると、なんと包み紙と紙袋をプレゼントしてくれました。(※店頭で紙袋や包み紙をお願いしても、もらえるものではありません。念のため。)



この右の紙袋はチョコレートや小さなアクセサリーを入れるのに丁度いいサイズ。それにしても大胆な作品をピックアップしたものです。これ、普通あんまり採用にいたらなそうな絵なのですが、MARNIの字がのると、可憐な女子たちが「かわいぃーーーーーーー!」というのです。凄い。




このちびまる子ちゃん的な顔つき。。癖になります。





包装紙も丁寧に丸めてくれるこの優しいお方。ああ何か必ず買いに戻ろう、と心に誓ったのでした。





ああマルニ、コム・デ・ギャルソンと同じくらいすきだよ。またね。
マイナス14度、近所の川に流氷が現れたニューヨークより。


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オリバー・レイク (Oliver Lake) の魔法の杖

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©Oliver Lake, https://www.facebook.com/oliverlakejazz?pnref=story

「魔法の杖」というと、ハリー・ポッターとかロード・オブ・ザ・リングなんかを思い出して胸がワクワクする方も多いのでは。先日このオリバー・レイク (Oliver Lake) さんの杖を発見した時、私の胸もドキドキに高鳴ったのでした。ひと振りしたら、空から光が降ってくるとか・・山が2つにわれるとか・・・・そんな妄想が広がるわけです。

オリバーさんはジャズミュージックのマスターとも呼ばれる方で、熟年ミュージシャン。それだけでなく、この杖やアート作品を製作をして早30年以上になるそうです。「この杖を作る時は自分の生命をこの杖に分け与えているんだ」とオリバーさんが言うように、まるで古代からの叡智や生命の美しさのエキスが反映されたような、素晴らしい作品です。


©Oliver Lake, https://www.facebook.com/oliverlakejazz?pnref=story


オリバーさんと杖。本人の穏やかな感じと鮮やかな杖が本当にいい味だしてます。



©Oliver Lake, https://www.facebook.com/oliverlakejazz?pnref=story


2015年5月17日にオリバーさんのライブがニュージャージー州(ニューヨークのお隣さん)の アリジラ・コンテンポラリー・アート・センター (Aljira A Center for Contemporary Art) 行われ、その際にこの魔法の杖も展示販売されるようです。これは行かなくては!夏になりますが、どんな作品に出会えたか、またこのブログで紹介します。


©Oliver Lake, www.oliverlake.net/

木の質感、色合い、表面に描かれた模様、くくりつけられた電話(?)



©Oliver Lake, www.oliverlake.net/


弓のようにも、パイプのようにも見える杖。水色・ターコイズの使い方がとても印象に残ります


 
©Oliver Lake, www.oliverlake.net/

こんな楽譜立てあったらいいですね。



オリバー・レイクさんのアルバム Plan



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